(松田詩野とスカイ・ブラウンは両者揃ってラウンドアップ) Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

注目のスカイ・ブラウン登場!QS3000『Bonsoy Chiba Ichinomiya Open』2日目

QS3000 BONSOY CHIBA ICHINOMIYA OPENの大会2日目は、メンズラウンドオブ64の第9ヒートから第16ヒート、続けてウイメンズのラウンドオブ32の8ヒートが25分ヒートで行われた。

昨日に続き天候は晴れ、風も弱いオンショア、波のサイズは1mから1.5mと昨日より少しサイズアップし、見ごたえのあるライディングが繰り広げられた。

地元の大原洋人が快勝

(大原洋人)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

朝一番のヒートに登場したのは地元のヒーロー、オリンピアンの大原洋人。波数が少ない中でもスピードの出る波を選んで、ワンマニューバーながらエアリバースを2本決め、6.00と5,25で一位通過を果たした。
ポストヒートインタビューはインタビュアーが姉の沙莉で、姉弟でリラックスムードだった。

「ターンができる波がなかったです。朝波を見ていて、割れる場所も手前になってたし、インサイドに砂がついていてブレイクも早いし、もしそうなったらエアーして2本作って、そこからセットを待とうという構想だったので、とりあえずエアーをしました。今回のこの小波用の板なら、エアーを10回やって9回はメイクできる自信があったので2本乗れば2本エアーが決まるっていう自信はありました。この先も板を信じてこの試合で優勝して、次のUSオープンにつなげたいですね」と語った。

(エアーでスコアを出した大原洋人)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida
(姉の沙莉にマイクを向けられる大原洋人)
Photo: Sakuma

リザール・タンジュンの息子、ヴァルン・タンジュン

(ヴァルン・タンジュン)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

ヒート12にはモーメンタム世代には懐かしい名前、リザール・タンジュンの息子のヴァルン・タンジュンが登場。
お父さんのリザールも来ていたが、ヴァルンは若かりし頃のお父さんにそっくり。今大会では残念ながら3位で敗退したが、父親譲りの手足の長いほっそりした体型を生かした伸びやかなサーフィンは、この先が楽しみな感じだ。

近年インドネシアのサーファーたちのレベルアップは目覚ましく、リオ・ワイダに続くCTサーファーの登場も近いと思われる。その筆頭のひとり、マデ・アリヤナはこのラウンドを1位通過でラウンドオブ32に上がっている。

(インドネシア期待の若手、マデ・アリヤナ)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida
(見事1位通過を果たしたマデ・アリヤナ)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

17歳の松岡亜音が1位通過

(オープニングラウンドで快勝した松岡亜音)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

ウイメンズのオープニングラウンドとなるラウンドオブ32、最初のヒートに登場したのは先のQS5000クルイプロで優勝し、QSアジアランキングトップを走る松岡亜音。彼女ならではのキレのあるシャープなサーフィンで、危なげなくこのラウンドを1位通過した。17歳でCSを回り、大きな刺激を受けている伸び盛りだ。

「スコア的にはもっと伸ばしたかったですし、自分で納得のいくライディングではなかったので、それを次のラウンドでの課題にしたいと思いますが、とりあえずラウンドアップ出来てよかったです」 とヒートを振り返った。

(Round of 16行きを決めた野中美波)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida
(川合美乃里と共にラウンドアップした池田美来)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

松田詩野 vs スカイ・ブラウン

(15歳のスカイ・ブラウン)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

ヒート6は本日イチの見どころ。2024パリ五輪出場がほぼ決まっている松田詩野と、イギリスの選手だが宮崎出身で母親が日本人というスカイ・ブラウンが登場した。

彼女はプロスケートボーダーとしても活躍していて、2020東京オリンピックのパークで銅メダル、2021年、2022年のカリフォルニアのXゲームスのパークで優勝、2023年のシャルジャでの世界選手権のパークで優勝、2022年のデモインでのDew Tourのパークで優勝と世界トップレベルの実力を誇る。

(松田詩野は逆転2位でラウンドアップ)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

スピードのあるアプローチとクイックなトップアクションで、ワンターンで4.00とクオリティの高いサーフィンを見せ、余裕の1位通過。松田は前半波を選びあぐねていたが、終盤になってようやくスコア出来る波を手に入れ、逆転2位で明日につないだ。

(サーフィンでもビッグスポンサーがついているスカイ・ブラウン)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida
(松田詩野)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida
(松田詩野)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

明日は6時ファーストコールの6時30分スタート予定。
波のコンディションにより、メンズラウンドオブ32、あるいはウイメンズラウンドオブ16が行われる予定だ。

(加藤翔平)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida
(山本來夢)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

EARTH&ECOLOGY day

(駐車場には沢山のブースが並ぶ)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

QS3,000『Bonsoy Chiba Ichinomiya Open』は「千葉県誕生150周年記念事業 ICHINOMIYA SURFING FESTIVAL」の一環として行われ、プロジュニア『Ginza 78 Clinic Chiba Ichinomiya Open Pro Junior』、U16の『ムラサキスポーツ チャレンジカップ CHIBA ICHINOMIYA OPEN 2023』のコンテスト「CHIBA ICHINOMIYA OPEN 2023」の他、週末は様々なステージイベントが併催される。

22日の土曜はEARTH&ECOLOGY dayと題し、フラショー、トークショー、ネタステージ、ライブが行われた。

(EARTH&ECOLOGY dayの様子)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida
(ゲストに稲葉玲王も登場)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

パネル展示、モニュメント・アーチについては7月21日(金)〜7月30日(日)の期間中、展示している。
詳細は公式サイトにて。

CHIBA ICHINOMIYA OPEN(ライブ配信/ヒート表)
https://www.chibaichinomiyaopen.com/

ICHINOMIYA SURFING FESTIVAL
https://ichinomiya-surfing-festival.com/

(THE SURF NEWS / つのだゆき)

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