パイプラインでの開幕戦が終わり、次のサンセットビーチで第2戦が始まる直前、昨年2度目のワールドタイトルを獲得したブラジルのフィリッペ ・トレドが精神的な理由で1年の休止を発表した。
フィリッペ はCT開幕戦『Lexus Pipe Pro』に出場していたが、食中毒で敗者復活戦を棄権していた。
開幕戦直前に1年の休止を発表したステファニー・ギルモア同様、フィリッペには2025年の復帰のためにシーズンワイルドカードが与えられる。
なお、フィリッペのリプレイスメントはラムジ・ブキアム(MAR)が入る。
“気が重いけど、本日、私は2024年のCTシーズンの残りを辞退することを発表する。この決断は私にとって非常に難しいものであり、最も親しい人達と数日間の議論をした結果だよ。
WSLは非常に支援的であり、彼らが2025シーズンのワイルドカードを授与してくれることに非常に感謝している。より良くなってツアーに戻ることを約束するよ。
これまで怪我だけでなく、メンタルヘルスの課題もあった。過去10年間にわたる最高峰での競技は私に負担をかけ、キャリアの次の章に備えて休息が必要だと思ったんだ。
CTのプラットフォームはすべてを与えてくれた。私が夢見るような生活であり、家族を支え、信じられない経験をすることを可能にした。ツアーを愛しているし、私の生きる道でもある。
ツアーの男性、女性ともに仲間の競技者に対する尊敬の念を抱いているよ。みんな素晴らしいんだ。
このスポーツに対して非常に情熱を持っているけど、完全な回復のためには一時的な休息が必要だよ。
家族、友人、スポンサー、WSLのサポートと忠誠心に感謝する。
世界中のファンがこの決定を理解し、来年ツアーに戻った時に私を応援してくれることを願っている。ツアーの仲間には素晴らしいCTシーズンを送れるように祈っている。私は家で観戦するよ。”
2013年、17歳でCTデビューしてからブラジリアンストームの中心人物となり、10年間休むことなく走り続けていたフィリッペ 。
2021年にランキング2位。2022年には念願のワールドタイトルを獲得して2023年はレギュラーシーズンで3度の優勝。
ファイナル5を制して2連連続のチャンピオンに輝いていた。
まだ28歳と若いため、1年のリフレッシュで更にパワーアップして帰ってくるだろう。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)