前田マヒナ PHOTO: © WSL/KAWANA

ペイジ・ハレブが優勝!日本人最高位は前田マヒナの3位。ウィメンズQS3,000『White Buffalo Hyuga Pro』

インディアンジュエリーブランドの「white buffalo」が冠スポンサーになり、今年で3年目を迎える日本開催のウィメンズQSイベントが昨年までの千葉県の鴨川から宮崎県のお倉ヶ浜に会場を移動して10月19日〜21日に行われた。

「White Buffalo Hyuga Pro」現地リポート

『white buffalo HYUGA PRO』はウィメンズQSの中で2番目にグレードが高い3,000ということで海外からもCT選手のセージ・エリクソン(USA)、ペイジ・ハレブ(NZ)を始め、メイシー・キャラハン(AUS)、ディミティ・ストイル(AUS)、ポーリン・アドゥ(FRA)などトップ選手が来日。

イベント期間中はスモールコンディションから始まり、2日目はオンショアの影響が入った難しい波。
21日のファイナルデイはムネ前後までサイズアップして風もおさまり、最も良いコンディションに恵まれ、ペイジ・ハレブ(NZ・写真上)がイザベラ・ニコルズ(AUS)とのファイナルを制して優勝。

ペイジ・ハレブ
PHOTO: © WSL/KAWANA

「最初にツアーに入ってから10年、初めての優勝は本当に特別な気分よ。30分のヒートでもっと時間はあると分かっていたけど、多分待っていた場所が悪く、なかなか波を見つけられなかったの。必要とする2本の波に乗るために辛抱強く待ったわ。私がプライオリティを持っていたのにイザベラが全て良い波に乗っているようでイライラしていたの」
ペイジ・ハレブ

R3では9.33のハイエストスコアを出していたペイジ。
ファイナルではイザベラが次々と波に乗ってスコアを重ねていた一方、慎重に波を選び、終了間際にニード6.77のシチュエーションで7.00をスコアして逆転に成功。

2009年にニュージーランド人として初めてウィメンズのCT入りを果たしたペイジでしたが、毎年リクオリファイのギリギリのラインが続き、遂に2014年には脱落。
QSからやり直して今年返り咲きを果たし、ツアーの一員として世界を回っているものの、残念ながら結果を出せずにランキング18位。
残り1戦ということを考えてもCTからのリクオリファイは難しく、QSのトップ6(CT選手が混じっている場合は調整される)に入る必要がある。

「この優勝で次のイベントやリクオリファイに大きな自信ができたわ」
ペイジ・ハレブ

イベント前にQSランキング9位だったペイジは今回の優勝で一気に3位に上昇。
11月8日〜13日にオーストラリアで開催される6,000『Port Stephens Toyota Pro』の結果次第だが、クオリファイの可能性は高くなったと言える。

イザベラ・ニコルズ
PHOTO: © WSL/KAWANA

2016年の初開催から毎年参加しているイザベラはパワフルなフロントサイドを武器に3年目にして初のファイナル進出。

「日本は大好きよ。素晴らしい人ばかりだし、今回のコンテストも最高だった。毎年このコンテストに来るのを楽しみにしているの」
イザベラ・ニコルズ

2015年のワールドジュニア、「WJC」で前田マヒナとファイナルを戦いタイトルを獲得した経験があるイザベラはジュニアを卒業してから本格的にQSをフォローして数年。CTにもワイルドカードで2度出場経験がある実力の持ち主。
21歳となった今年はオーストラリアの1,000で優勝。今回の結果で18位までランキングを上げたものの、クオリファイには難しい位置だ。

日本人最高位は前田マヒナの3位。
SFでペイジとクロスゲームの末に敗退したものの、イザベラより上のランキング14位。
ウィメンズでは日本人初のクオリファイへの道筋が見えてきた。

「ペイジは凄いサーフィンをしていたし、ヒートではハードな戦いをしていたわ。彼女は私よりベターな波に乗っていた。私がプライオリティを持っていた時に彼女は7ポイントのライディングをしたのよ。自分の位置からその波は遠く、厳しい判定になってしまった。でも、3位には満足しているし、悪くない結果よ。次のQS6,000で良い結果を残せばクオリファイの席も手に入るかな」
前田マヒナ

『White Buffalo Hyuga Pro』

1位 ペイジ・ハレブ(NZ)
2位 イザベラ・ニコルズ(AUS)
3位 ソフィー・マカロック(AUS)、前田マヒナ(JPN)

『White Buffalo Women’s Pro』公式サイト

(空海)

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。