シリーズ「おいらはサーファーの味方」No.21
日本の『アタマ』はハワイではフラットって本当?
さて、サーファーが考える『波のサイズ』についてもう少し考えてみよう。海外ではそのサイズを『フィート』で表すことがほとんどだ。だがこのフィートにも前回のコラムで説明したように高さだけを表しているのではなく、『波のパワー』も含まれていると理解していい。
例えば6フィートの波というと、1フィートは約30cmだから6フィートで180cm。それなら高さだけを考えると『アタマ』か『オーバーヘッド』。ということは日本でもブレイクする波のサイズではないかと誰もが思う。
ところがハワイのノースショアだと、6フィートの波は日本ではなかなかお目にかかれないパワフルなビッグウェーブとなってしまう。それはなぜかというとハワイは大きな波が豊富で、そのために波を小さくジャッジする傾向があるからだ。つまり「6フィートの波のパワーはこのくらい」というコンセンサスがハワイアンにはあり、そのパワーが足りなければ、仮に高さが6フィートあったとしても6フィートの波と彼らは認めない。
だからハワイへサーフトリップに出かけて、ロコが「今日は6フィート」と言ったら覚悟を決めてパドルアウトした方がいい。「今日は3~4くらいかな」ともし言ったならば日本のオーバーヘッドかもう少し大きいサイズだろう。「今日はフラットだよ」と言ったとしても日本で楽しむくらいの波はたぶんある。
カリフォルニアで6フィートというと日本と同じくらいかなと思う。じゃあバリでオーバーヘッドは?うーんどうだろう?人によって違うと思うけどおそらく4フィートくらいかなと思う。オーストラリアもそれと同じくらいだろう。でもこの4~6フィートの見解は人によって意見が分かれる。
いずれにせよハワイとそれ以外の地域では『波のサイズ』の尺度は異なる。その違いはすでに言ったとおり、波のパワーが大きな理由だ。だからハワイで経験を積んだサーファーは波をハワイの基準でジャッジするようになる。またサーフィンの試合でも実況アナウンスが「6フィートハワイアンサイズ」と説明を入れることがあるくらいだから、ハワイの波のパワーは特別だということが分かる。
さてハワイでローカルサーファーから聞いた波の測り方を紹介しよう。