パイプマスターズ終了の直後、11度のワールドチャンピオン、ケリー・スレーターによる『Kelly Slater Wave Company』の全貌が明かされた。
動画を見ると、生み出された最初の波を見た瞬間のケリーの少年のような笑顔、興奮している様子。パーフェクトな波を目の前に焦る気持ちがうかがえるワックスアップ。
ウェットスーツを考えなければまるでインドネシアかどこかのリーフブレイクと錯覚するようなシリンダーチューブにオープンフェイスでのカットバック、最後はエアリアル。
ケリー自身のテストライドを見ればその波のクオリティの高さが分かる。
今のところ場所は明かされていないが、海から110マイル(約177km)内陸に向かった試験施設で、45秒間波に乗れるとのこと。
動画を見た限り、波を生み出すシステムは『wavegarden』に似ていながらも、波質はハイレベルなサーファー向け。フルスーツにグローブまで着用しているところを見ると風を考慮して山間部を利用していると思われる。
本業のサーフィンでは、『FIREWIRE SURFBOARD』の株式の過半数を取得、パイプマスターズの最中には新たなブランド『Slater Designs』を公表。 他にもアパレル、健康飲料などビジネス面でも超人ぶりを発揮しているケリーが、その中でも人生をかけて取り組んできたと言っても過言ではない壮大なプロジェクトがこのウェーブプールだ。
この動画は『Kelly Slater Wave Company』のFacebookの上で公開されてから最初の1時間で25万ビューを突破。世界的に見ると波に恵まれていないフロリダ出身のケリーだからこそ追求出来たこのハイグレードなウェーブプールと言えるだろう。