国内外の数々のコンテストの舞台となり、2020年東京オリンピックのサーフィン競技会場でもある千葉県一宮町釣ヶ崎海岸、通称「志田下」でQS6,000『Ichinomiya Chiba Open(一宮千葉オープン)』が今年も開催!
1200年以上の歴史と伝統を誇る房総最古の浜降り神事「上総十二社祭り」の舞台でもあるこの神聖な場所で2016年からスタートして4年目を迎える日本最大級のWSLコンテスト。
2019年は最大で10連休の大型連休に合わせて行われるため、例年よりも多くの観客動員数が見込まれる。
国内外からトッププロが集まるQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』を楽しむため、今から準備をしておこう!
▼目次 1.大会開催概要 2.注目の選手 3.観戦ガイド 4.試合ルール 5.公式サイトからライブ中継が配信 6.その他 |
1.一宮千葉オープン大会開催概要
■大会名称
QS6,000『Ichinomiya Chiba Open』
(ウィメンズはQS1,000)
■開催期間
2019年4月29日(月)〜5月5日(日)
■開催地
千葉県一宮町釣ヶ崎海岸
(通称志田下)
世界最高峰のサーフィンコンテストWSLのワールドツアー。
通称CTの予選シリーズQSは1,000、1,500、3,000、6,000、10,000と5つのグレードに分かれ、年間上位5つのポイント数でランキングが決定。
上位10名(その中にCT選手が含まれる場合は繰り上げされる)が翌年のCTに参加出来る。
今回のQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』は2番目のグレードであり、ランキングに大きな影響を与える重要なコンテスト。
昨年このイベントで優勝したライアン・カリナン、2位のセス・モニーツもCT入りを果たしている。
オーストラリア、ブラジル、アメリカなど海外からのエントリーが大半を占め、地元日本の選手でさえ上位に入るのは困難。
昨年は村上舜の17位が最高位。
過去を振り返っても2017年に5位になった新井洋人が最高位で、ファイナルまで進んだ日本人選手はまだいない。
2.注目の選手
すでに発表されている選手リストを見ると今年も多くのトップ選手が来日する予定。
注目選手は今年のCT開幕戦にワイルドカードで出場してジュリアン・ウィルソンなどを倒し、大活躍。第2戦のベルズにも出場しているオージーのリーフ・ヘーゼルウッズ。
1985年JPSAショートボード女子チャンピオンの柄沢明美さんの息子でCTへの返り咲きを目指しているコナー・オレアリー、QSランキング2位のマット・バンティング、元CT選手のマット・ウィルキンソン、イーサン・ユーイングなどその他にもオージーは優勝候補が多数クレジット。
日本のようなビーチブレイクに強いブラジリアンもサミュエル・プーポ、マテュース・ハーディ、ウェゴリー&ウェスレーのダンタス兄弟、ビノ・ロペス、アレックス・リベイロ、他にも強豪が揃っている。
スター性で言えばハワイのダスティ・ペイン、カリフォルニアのパトリック・グダスカスなどが会場でも人気を集めそうだ。
日本人選手ではQSランキング7位の稲葉玲王、9位の大原洋人。
志田下のローカルで刺激し合いながら世界の舞台に上がってきたこの二人の活躍に期待したい。
なお、同時開催のウィメンズはQS1,000とグレードが低いために日本人選手が中心。
昨年は15歳の松田詩野が優勝した。
3.観戦ガイド
・会場へのアクセス
5月1日(水・祝)から5月5日(日・祝)は、JR上総一ノ宮駅から徒歩3分の一宮町保健センターとサーフィン会場間を無料シャトルバスが運行。
車の場合は、通常の志田下の駐車場は関係者のみとなる見込み。一宮海岸広場から無料バスが出るため、一宮海岸広場か一宮海岸に駐車し、そこから無料バスで会場へ向おう。
・服装/持ち物
大型連休の時期の千葉の海沿いは晴れて気温が上がれば半袖でも過ごせるが、悪天候やオンショアが強まると薄手のジャケットなどが必要なほど涼しくなることが多い。
会場の志田下は基本的に砂浜や堤防付近での観戦になるため、シートやビーチタオル、折り畳みの椅子などを用意するのがベスト。
また、この時期の日差しは強いので、日焼け止め対策は万全にしたい。
クーラーボックスに飲食物もあれば完璧だろう。
(ゴミは各自持ち帰るように!)
自然相手のサーフィンコンテストでは波次第で行われない場合もある。公式サイトでのアナウンスなどをこまめにチェックしつつ、レイデイ(順延)になった場合にはサーフィンできるよう板も積んでいくのが◎。周辺のサーフポイントでは、出場選手が練習していることもある。
・選手との交流
サーフィンコンテストは比較的オープンのため、会場では選手が普通に歩いていることが多い。
集中力を高めているヒート前に声をかけるのは厳禁だが、その他の時は気軽に一緒に写真を撮ってもらったり、サインをお願いすることも十分に可能。
特にCTの経験がある選手はファンサービスも仕事の内なので、驚くほど紳士的な対応をしてくれることもある。
サインが欲しい場合は自分でペンや色紙などを用意した方が良いものの、会場で配布される公式パンフレットの裏にもサイン可能なスペースがあるので、利用してみては?
★会場では、公式パンフレットと共に「THE SURF NEWS」×「波情報BCM」のクリアファイルを配布予定。
4.試合ルール
採点方式のサーフィンコンテストは主観的で難しい部分もあるが、要は一番素晴らしい演技をした選手が勝ち上がるシステムである。
144名の選手が参加、その内の48名はシード選手としてR2から登場する。
R1〜R3は4人ヒート、R4は3人ヒートで上位2名づつが次のラウンドに進む。
R5以降は全て2人ヒート、通称マンオンマンとなり、1名のみが次のラウンドに進むシステム。
採点方法を簡単に説明すると各ヒートには5人のジャッジ(審査員)がいる。
スコアは0.1〜10の範囲で平均点が使用され、2本のベストスコアの合計(最高20)で勝負が決まる。
詳細は以下。
【サーフィン世界ランキング】WSLチャンピオンシップツアー(CT)のランキング形式や大会ルールを解説
5.公式サイトからライブ中継が配信
『Ichinomiya Chiba Open』開催中は公式サイトからライブ中継が配信される。
コンテスト初心者にも分かりやすい解説付き。スコアも表示されるので、現地でヒートを見ながらスマホでライブ中継をチェックするのもオススメの観戦方法だ。
『Ichinomiya Chiba Open』公式サイト:
http://www.worldsurfleague.jp/2019/icopen/
6.その他
QS6,000『Ichinomiya Chiba Open』終了後、5月6日〜7日は同じ会場でサーフィン日本一決定戦『第1回 ジャパンオープン』が開催される。
これは2020年東京オリンピック予選となる「2019 ISA ワールドサーフィンゲームス」に出場する日本代表選手“波乗りジャパン”の選考大会。
大原洋人、稲葉玲王を始め、村上舜、大橋海人、大野修聖、新井洋人など16名によって争われる。
女子も16名の選手、ベテランの庵原美穂、大村奈央、川合美乃里、脇田紗良などが参加。
また、『第1回 ジャパンオープン』では新宿から大会会場までの往復バスツアーや、平井大のスペシャルアコースティックライブが用意されている。
『ジャパンオープンオブサーフィン』平井大ライブ&新宿発の大会観戦バスツアー実施決定