世界のトップサーファーが各国を転戦し、年間のワールドチャンピオンを決定する「WSL」のチャンピオンシップツアー=通称CT。
そして世界最高峰のサーフィンレースであるこのCTに、日本人選手としてただひとり参戦している五十嵐カノア。
五十嵐カノアの活躍を中心にCTの模様を放送している、NHK-BS1の特番「サーフィン チャンピオンシップツアー」が今年も全11戦を放送。2019年の第1回目は6月2日。
今回は、ジョン・ジョン・フローレンス&ケリー・スレーターのCT復帰戦となった第1戦ゴールドコーストと、歴史に残る波に恵まれた第2戦ベルズビーチの模様を放送。さらに、GW中に志田下で開催された「QS6000 Ichinomiya Chiba Open」や「ジャパンオープン」の様子も収められている。
2020年東京五輪の追加種目となりサーフィンの露出は確実に増えているものの、シーンの最前線となる海外コンテスト映像をテレビで目にする機会はまだまだ少ないのが現状。
そんな中、今年で4年目を数える本番組は、どのように制作されているのか。
今回は、第1回放送の収録現場にTHE SURF NEWS 編集部が潜入。
番組収録の様子やみどころ、そして制作者サイドのこだわりなどをご紹介。
サーフィンのコンテストがどういうものなのか、その面白さがどこにあるのか、サーフィンを知らない人でも理解できるような表現と解説を意識しています。
WSLジャパン ツアーエグゼクティブ 近江俊哉 氏
その一方で、海外の現場で実際に使われている言葉も積極的に取り入れて、視聴者の方も一緒に楽しんでもらえればと思います。実況アナウンサーとの掛け合いの中で、コンテストの臨場感や面白さを伝えられたら嬉しいですね。
世界トップサーファーの映像とパフォーマンスは一級品。しかしサーフィンには、コンテストの勝ち負けやランキングだけでは語りきれないストーリーがある。その背景を知ってもらえると、よりエキサイティングに感じて頂けるものと思います。
NHK エンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー 古屋 吉雄 氏
当番組を通じて、普段はあまり触れることができない周辺のストーリーなども知って頂き、サーフィンの理解をより深めて頂けたら嬉しいです。
第1回放送は6/2(日)午後7:00~午後8:50(110分・ニュース分断あり)、CT開幕戦となるゴールドコーストと、続くベルズビーチ、オーストラリアレッグ2戦の模様を収録。さらに番組内では、千葉・志田下で開催されたQS6000と、ジャパンオープンの様子も収められている。
そして次回放送では、五十嵐カノアがCT初優勝の快挙を成し遂げた、第3戦 「Corona Bali Protected」が放送される予定。通常は2大会をセットにした放送となるが、次回はその予定を繰り上げて、6/22に第3戦の模様のみを先行して放送されることが決定した。
BSデジタル放送は、BSアンテナまたはBSデジタル対応受信機(テレビ/チューナー/パソコン)を用意すれば、全国どこでも視聴可能。
ライブ配信とはまた異なる内容で編集・放送をされている本番組。WSLファンの方はもちろん、コンテスト映像にあまり馴染みの無い方や、これから競技サーフィンの知識を深めたいという方も、ぜひチェックしてみてほしい。
サーフィン チャンピオンシップツアー2019
「ゴールドコースト&ベルズビーチ」
BS1:2019年6月2日(日)
午後7:00~午後7:50 ゴールドコースト
午後8:00~午後8:50 ベルズビーチ
解説:WSLジャパン ツアーエグゼクティブ 近江俊哉
実況:杉岡英樹アナウンサー
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-06-02&ch=11&eid=13118&f=4021
取材協力:NHKエンタープライズ