昨年、歴史に残る素晴らしいコンディションに恵まれた南アフリカの「J-bay」で行われたレトロツインフィンによるスペシャルヒート「Corona Highline Heat」は本当に素晴らしかった。
それはトム・カレンの名作「Searching for Tom Curren」の「J-bay」のシーンが10年以上の歳月を経てCTサーファーによって再現されたようだった。
今年も「J-bay」でスペシャルヒートを見たい(出来れば違う選手で)が、その前に現在ベルズで開催中のCT第2戦『Rip Curl Pro Bells Beach』の コンテスト3日目に「J-bay」とは趣向を変えたスペシャルヒート「Corona Highline Heat」が開催された。
ジョーディ・スミス(ZAF)、マット・ウィルキンソン(AUS)、シルヴァナ・リマ(BRA)、ジョアン・ディファイ(FRA)の4名が与えられたサーフボードはラスタことデイブ・ラスタビッチが乗っている独特なブラシが特徴の「Gary McNeill」シェイプのリサイクル可能な素材のエコボード。
デザインはもちろん、レトロツインフィン。
そして、チリの漁網からリサイクルされたフィン、プラスチックからリサイクルされたジャージを着用と徹底的に’エコ’にこだわった。
そもそもCT選手ほどサーフボードを消費するサーファーはいないのだが…。
ウィルコのリラックスしたバックハンド、シルヴァナの滑らかなトリム、ジョアンのスタイリッシュなカットバック。
どの選手もコンテストから離れて違うアプローチでプロらしいサーフィンを披露していたが、ジョーディの文字通りのハイライン、エアリアルがWSLの公式Facebookで配信されたライブ中継でファンの票を最も獲得。
ジョーディは「J-bay」でも優勝、これで2連勝になる。
「Corona Highline Heat」のリプレイはWSL公式サイト&公式Facebookで視聴可能だ。
昨年の「J-bay」での「Corona Highline Heat」
(黒本人志)
COVER PHOTO:©WSL/Cestari