様々な分野の可能性を広げるVR(バーチャルリアリティ)の技術。
それは私達の未来の生活を大きく変えるかも?とも言われている。
サーフィン業界ではGoProなどのアクションカメラを活用してプロでしか乗れないような究極の波をサーファー目線で撮影するという形がブームになっていたが、VRではそれよりも先の世界を楽しめる可能性を秘めている。
そのVRの世界にサーフィンムービーの巨匠、テイラー・スティールが参入。
1992年にリリースされた「モーメンタム」から2017年に4年ぶりに発表した『PROXIMITY』まで20年以上に渡ってサーフィンムービーというジャンルのトップを走り続けていた彼が新たな試みとしてWSLと提携して「Jeep VR」というサーフィンとアドベンチャーを融合した魅力的なプロジェクトを始めた。
今回公開されたのはCTサーファーのジョーディ・スミス、マリア・マニュアルがガイドとなってハワイを冒険、サーフィンする映像。
サーフィン業界ではまだ日が浅いVR映像、今後の展開も楽しみにしたい。
なお、以下の動画はテイラー・スティールが制作したVRのプロモーションで、 iTunes, Google Playで『Jeep® Sessions Surfing in 360』のアプリをダウンロード(無料)すると実際にVR体験が可能だ。
■TS=テイラー・スティール
あなたはサーフムービーの制作で素晴らしいキャリアを築いてきたけど、VRについて、何に魅力を感じて、いつ頃から始めるようになったの?
■TS
VRは4年前に始めたよ。
「Rapid Films」(様々なジャンルのVR作品をリリースしている会社)に南オーストラリア州で大きなホワイトシャークを撮影する仕事を依頼されたのがきっかけさ。
それ以降、夢中になったんだ。
今回の「Jeep VR」というプロジェクトについて、創造したプロセスを教えて。
■TS
このプロジェクトのアイディアに共感して興奮したね。全てのプロジェクトを絞り込み、チェックしていったのさ。
ハワイでジョーディ、マリアと仕事したのは夢のようだった。
そして、VRの世界で新しい作品を創り上げることは最高だったね。
私は挑戦するのが大好きなんだ。
サニー・ガルシアが参加した経緯は?
ハワイをガイドさせたら彼以上の人はいないよね。
■TS
ハワイを紹介するのに彼以外の選択肢はなかったね。
ワールドチャンピオン、何度もトリプルクラウンを獲得、何よりレジェンドさ。
それに彼との仕事は面白いし明確なんだ。
視聴者が映像の中で選ぶことが出来る場所や様々な冒険はどのように決めたの?
■TS
共同ディレクターのデイヴ・クライバーが完璧な場所を見つけるため、先に島全体を車で回ったんだ。
サーフィンした場所に関してはシークレットもあるので、秘密にしたい。
撮影した多くの波はハードだったけど、それが冒険を伝えるための役に立っているんだ。
今回の撮影で最高の冒険は?
■TS
全ての撮影が面白かった。
ミサイルの誤報(2018年1月13日にハワイでミサイルの誤報があり、一時パニックになった)、巨大な波によってジェットスキーが壊れたり、他にも多くのエキサイティングな出来事があったね。
それも撮影の一部、最終結果だけが重要なんだ。
物語やテクノロジー、その他の点でVR作品の最大の課題は?
■TS
このVRプロジェクトの最大の課題は視聴者が自分の冒険を選ぶことを可能にする新しい技術を構築したこと。
画期的だし、成功して本当にストークしている。
それを考え出すのは長い道のりだったけど、価値があったよ。
このプロジェクトの最も面白い点は?
■TS
私は未知の世界を案内するのが大好きなんだ。
このVR作品によって私の母がハワイのビッグウェーブに乗ることが可能になった。
このVRを見た人がサーフィンを始めるようになったら嬉しいよね。
次に考えているサーフムービーのジャンルは?
■TS
素晴らしいストーリーを持つサーファーの作品を創りたい。
VR、今まで通りの映像を問わずにね。
World Surf League|Behind the Jeep VR Experience with Taylor Steele
iTunesでダウンロード|Jeep® Sessions: Surfing in 360
GooglePlayでダウンロード|Jeep® Sessions: Surfing in 360°
(空海)