湘南・鵠沼で行われたQS1500『Murasaki Shonan Open』で安室丈が優勝。大原洋人はSF敗退。

7月9日(月)~16日(月・祝)の8日間にわたって、湘南・鵠沼海岸で行われている国内最大級のクロスカルチャービーチフェス『MURASAKI SHONAN OPEN 2018 supported by NISSAN CARAVAN(湘南オープン)』。

そのスターティングイベントとして、WSLのQS1,500『Murasaki Shonan Open』が7月9日(月)から11日(水)の3日間に渡って開催され、ファイナルディとなった11日は、台風8号からのウネリがなんとか残り、潮回りや風の影響を受けつつも胸~肩サイズをキープ。

安室丈がファイナルでジョーダン・ローラー(AUS)を倒してQS初優勝を決めた。大原洋人、新井洋人はセミファイナルで敗退した。

QS初優勝の安室丈

PHOTO: © WSL/ANDREW NICHOLS

自身初のQS優勝を決めた安室丈は、「この大会で優勝するのは本当に長い道のりでした。ヒートが続いて疲れも溜まっていましたが、最後まで諦めないで絶対に勝つという強い気持ちを持つことで優勝することができました。今大会で勝つことができたのでプライムの後半戦に出場できることになり自分にとっては大きな勝利です。今後はもっとプライムの試合でも勝てるように練習を積み重ねたいです」と優勝後のインタビューで答えた。

PHOTO: © WSL/Kawana

2017年、宮崎県のお倉ヶ浜で開催された『2017 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』で日本人初の金メダルを獲得、その年のWSLワールドジュニア『Jeep World Junior Championship』で2位。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった安室丈。

2018年はワールドジュニアで得たQSハイグレードのシード権を利用してハワイ、オーストラリア、ポルトガル、南アフリカなどを転戦しているものの、目立った結果は残せず…。それでもまだ17歳、今回の優勝をきっかけに流れが変わる可能性は十分にある。

次の舞台はカリフォルニア・ハンティントンビーチで開催されるQS10,000『Vans US Open of Surfing』
2015年のチャンピオン、大原洋人と共に乗り込む。

準優勝のジョーダン・ローラー(AUS)

PHOTO: © WSL/Kawana

無名の選手が活躍することが多い日本のQS。SFで大原洋人を倒してファイナル進出を果たしたジョーダン・ローラーもその一人。

2014年からQSを回り、今年は6月に南アフリカで開催されたQS1,000『Jordy Smith Cape Town Surf Pro pres by O’Neill』で優勝。今回の2位でランキングは91位から68位に上昇、後半戦はハイグレードのQSの出場権を獲得。

「セミファイナルまでは順調だったけど、ファイナルでは潮の変化が想像とは違い、読みが外れたね。日本の大会でファイナルまで勝ち進み勝利を逃したのは少し残念だけど、今回のポイントも含め、ランキングは大分上がってきた。これでシーズンの後半戦は6,000や10,000に挑戦できるのが楽しみさ」

大原洋人「プライオリティの使い方などは課題、次に活かしたい」

PHOTO: © WSL/Kawana

南アフリカから調子を上げてきている大原洋人は、惜しくもセミファイナルで敗退。

「今回は、ヒートに勝つために必要な波はしっかりメイクできましたが、連戦での疲れやプライオリティの使い方にはまだまだ課題があり、次に活かしていきたいです。このあと、USオープンなどプライムの試合も残っているので、しっかり調整していきたいです。」と語った。

2016年のイベントチャンピオン 新井洋人

PHOTO: © WSL/Kawana

前年チャンピオンの新井洋人。大原洋人同様にセミファイナルで敗退したものの、「自分が今乗っているボードもこの波とマッチしてくれました。今シーズンはなかなか勝てない状態が続いていましたが、やっとここで結果を出すことができたので後半戦につなげたいです。CTに入るためには、まずQSでトップ10に入る必要があるのでそのためにもプライムの試合で結果を残していきたいです。」と気持ちを切り替えた。

メインイベントのQSは終了したものの、14日(土)はロングボードの「LONGBOARD STYLE JAM」、15日(日)〜16日(月・祝)はボディーボードのJPBAのコンテスト、そのほかスケートやBMXなど、16日の海の日にかけて多くのイベントが開催される。是非会場に足を運んでみては。


『Murasaki Shonan Open』結果

1位 安室丈
2位 ジョーダン・ローラー(AUS)
3位 大原洋人、新井洋人

WSL Japan QS1500『Murasaki Shonan Open』公式サイト

ムラサキ湘南オープン 今後の開催予定

◆ロングボード
大会名: MURASAKI SHONAN OPEN 2018 LONGBOARD STYLE JAM
開催日:2018年7月14日

◆ボディボード
大会名:JPBA PRO BODYBOARD TOUR 『MURASAKI SHONAN OPEN 2018 Supported by AQA KINUGAWA』
開催日:2018年7月15日~7月16日

◆スケートボード
大会名:SUMMER JUMBO SESH in MURASAKI SHONAN OPEN powered by SKATEARK
開催日:2018年7月15日~7月16日

◆BMXフリースタイル
大会名:Make on the Spot in MURASAKI SHONAN OPEN powered by ARK LEAGUE
開催日:2018年7月15日~7月16日

開催場所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸及び鵠沼海浜公園スケートパーク
最寄り駅:小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」徒歩10分
主 催:湘南オープン実行委員会
Murasaki Shonan Open イベント公式ホームページ

(THE SURF NEWS編集部)

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