PHOTO:© WSL / Keoki Saguibo

カイ・レニーが『Maui 2 Molokai』で新記録を樹立!

主にハワイで盛んに行われているパドルボードでのレース。

有名なレースはオアフ島とモロカイ島を渡る『Molokai 2 Oahu』で今年も7月29日に開催されるが、その前の7月14日に行われたマウイ島とモロカイ島を渡る第9回『Maui 2 Molokai』でマウイ島出身のカイ・レニーが新記録を樹立。

カイと言えば、マウイ島の多くのサーファーと同じく、サーフィン、ウィンドサーフィン、カイトサーフィン、SUPと海のアクティビティは何でもこなすウォーターマン。
SUPの世界で何度もタイトルを獲得している第一人者で、サーフィンの世界ではWSLのBWT(ビッグウェーブツアー)に参加して2017年の『Puerto Escondido Challenge』で優勝。

最近はボードの下に付いている水中翼で揚力が生まれ、まるで波の上を飛んでいるような感覚が楽しめるハイドロフォイルサーフィンに熱心に取り組み、サーフ・ランチを楽しんだことが話題になった。

今回の『Maui 2 Molokai』にカイは19歳から29歳のクラスにハイドロフォイルのボードで出場。
27マイル(約43km)のコースを2時間17分9秒の記録。
2位の選手が2時間32分17秒と大きな差があり、更にSUPで同じコースを渡る記録を見るとトップの選手でも3時間を越えていた。
(日本人選手も多く参加)

カイの新記録達成にInstagramは祝福の言葉で溢れ、その中にはケリー・スレーターやブラジアンのビッグウェーブ界のレジェンド、カルロス・ブール、ハリウッド俳優のジョシュ・ブローリンなどの著名人のメッセージもあった。

わお!クレイジーな速さだね
ケリー・スレーター

おめでとう!チャンピオン!
カルロス・ブール

ありえない〜
ジョシュ・ブローリン

(ハイドロフォイルでパイプラインのアウターリーフを楽しむカイ)
PHOTO:© WSL / Brady Lawrence

ちなみに今回のカイのハイドロフォイルのボードの速度は約17km/h。
マラソンの42.195kmの世界記録は2時間2分57秒。
1時間に平均約20km/h。
自転車のツール・ド・フランスの約14kmのタイムトライアルの平均スピードは約50km/h。

動画を見れば分かる通り、サーフィンと違ってウネリと風に合わせて浮遊させながらボードを進ませる技術は、まさに驚愕。
彼がハイドロフォイルの先駆者であることに異論がある者はいないだろう。

7月29日に開催されるオアフ島とモロカイ島を渡る第22回『Molokai 2 Oahu』では、ハイドロフォイルのボードが初めて使用される。
コースは『Maui 2 Molokai』よりも長い約51km。
どんな記録が出るか楽しみだ。

黒本人志

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