■グリフィン・コラピント(USA) 19歳
トリプルクラウンのカレントリーダー、QSチャンピオン。
カリフォルニアを代表するサーフタウン、サンクレメンテ出身の新世代が2017年で最も活躍した選手の一人であることは間違いない。
2016年の『Pipe Pro Junior Champion』で優勝経験もある彼はパイプラインでのチューブライドのスキルも一流。
15歳の時から4年後を目標としていたCT入りをそのまま実現した強運もCTで戦うには必要な才能である。
■ジェシー・メンデス(BRA) 24歳
2018年CTルーキーの6名中4名を占めるブラジリアン。
その中でもコンペティターとして最も優れた頭脳を持っているのは彼だろう。
『Ichinomiya Chiba Open』で見せた正確無比なスコアメイク。
シーズン序盤にして6,000イベントを2つも優勝して夏にはクオリファイをほぼ確定してしまった。
ウィメンズCTのスター選手、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)のボーイフレンドとしても有名な優男。
2018年は仕事も私生活も更に忙しくなりそうだ。
■ウェイド・カーマイケル(AUS) 25歳
ワイルドな髭とパワフルなレールサーフィンですでにキャラクターが完成されているウェイド。
真骨頂を発揮したのは母国オーストラリアではなく、ハワイ。
2015年のハレイワでの優勝はダークホースとして話題の人となり、2017年もサンセットビーチでの『Vans Presents the HIC Pro』で2位、『Vans World Cup』で3位に入り、念願のクオリファイを実現した。
オーストラリアのジュニアチャンピオンの座にも輝いた経験がある彼のホームは東海岸のアヴォカビーチ。
マット・ウィルキンソン、エイドリアン・バッカンも所属するボードライダーズクラブで腕を磨き、世界一の舞台に上がることに成功した。
■トーマス・ヘルメス(BRA) 30歳
カノア・五十嵐(USA)が優勝した『Vans US Open of Surfing』ではファイナルの脇役になってしまったが、ここで得たポイントが今まで土壇場で2度も逃してきたクオリファイの大きな助けになった。
クライマックスのハワイではサンセットビーチのイベント2日前に怪我をしたものの、ハレイワで5位に入ってすでにクオリファイを確実にしていたため、笑顔で治療を受けていたことだろう。
長年寄り添ってきた妻との夢のツアーが始まる。
■ヤゴ・ドラ(BRA) 20歳
今年のブラジル戦『Oi Rio Pro』にワイルドカードで出場。
ミック、ジョン・ジョン、ガブリエルと3人のワールドチャンピオンを倒して3位に入ったジャイアントキラーが期待通りに最速でクオリファイを決めた。
トリッキーなエアリアルが武器。かつてのフィリッペのように「小波で最強の男」と呼ばれないために取り組むことは山ほどある。
2018年のルーキーで最も可能性を秘めたサーファー。
ニックネームは「Skinny Goat」
■ウィリアン・カルドソ(BRA) 31歳
「パンダ」の愛称の通り、愛されるキャラクターの彼のクオリファイを祝った人は多い。
ブラジリアンには珍しいパワーサーフィンがQSでは逆に’足かせ’になり、長年苦労してきた。
今年はメインスポンサーがなく、年齢的にも土壇場だったが、南アフリカの10,000でファイナルに残り、ポルトガルの10,000で5位。
ハレイワのR4進出でクオリファイが確定した。
これで彼のパワーサーフィンが楽しめる土台が整った。
COVER PHOTO: グリフィン・コラピント © WSL/Poullenot