CTで言うならビード・ダービッジとかエースとか。魅せる場面で魅せるベテラン、庵原美穂。

ついこの間まで、隠れ庵原美穂ファンだった。

ついこの間まで、というのは、この間カミングアウトしてご本人に告げたからだ。

JPSAの帰りのデンパサールの空港で、フライト待ちの間、偶然庵原さんとテーブルをともにした。もちろん面と向かってお話をするのは初めてだけど、う~ん、やっぱシブいなぁ、庵原美穂。

ドシブ、だと思うんだよね、庵原美穂。ついついフルネームになっちゃうぐらいシブい。

まぁ、もうベテランの域に差し掛かってるわけだけど、全盛期のグラチャン3連覇の昔から、いぶし銀だな、庵原美穂、と思っていた。派手ではないけど、奥底のほうから強烈にギラッと光る感じ。存在感も試合ぶりも、タクティクスも、とにかく、シブいんだよ。子供にはわからない魅力(笑)。相当ストイックだと思うんだけどね。

まぁぶっちゃけいまどきの勢いのある若手とまともに戦えば、けっこう苦しい戦いを余儀なくされるわけだけど、そこをポジショニングとか波の選択とか、冷静な試合運びとか、なんかそういうサーフィンそのもの以外の部分で切り抜ける感じがね、いやぁ、庵原ドシブ~とか思っちゃうわけ。ノーミスで2本だけでガッチリ決めるとか、そういう感じ。執念が見える、的な。

近しい人に聞き込みをかけると、けっこうクヨクヨ迷ったり天然だったりという、私の妄想イメージとは程遠い庵原美穂像があるわけだけど、私的には勝手に、CTで言うならビード・ダービッジとかエースとか、みたいな。魅せる場面で魅せるベテラン。わかってるなぁ、とか勝手に思っちゃうんだけど、ご本人曰く、まったく逆の人間で、ミスばっかりでどうにもこうにも……とかおっしゃるわけだけど。お近づきになれて感激しちゃったデンパサール空港の夜でした(笑)。

そういえばファイナルデーレポートしてないですよね、バリ。

もうあの10点満点がどうしても飲み込めなくて、書けない(笑)

3年前ならいざ知らず、いまどきレール→テール→レールってターンが点になるって、あまりにもびっくりで……見えないかなぁ、上抜けちゃってるの。

F+編集長つのだゆき

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