10月7日(日)、カリフォルニア・サンクレメンテで「第31回 サザンカリフォルニアジャパニーズサーフィンコンテスト2018」が開催された。
開催場所は、Church(チャーチ)ポイント。世界的にも有名なトラッセルズの一番南に位置するポイントで、ここでのコンテスト開催を希望する団体は多く存在する。
しかし、この場所で1年間に開催できる大会の数は限られており、そのなかで日本人主催のコンテストが30年以上も続けられている。
主催するのは、QSやJPSAでも活躍するカリフォルニア在住の日本人プロサーファー小林正&桂兄弟の父・小林正樹氏。
今年で31年目を迎えるこの大会には、在米日本人を中心に、ハワイや日本からも多くの人がエントリーし、参加者のレベルもトッププロから一般サーファーまで様々。当日は小林兄弟も参加し、アットホームな雰囲気の中、朝7時から17時まで全8クラスの試合が行われた。
31年の歴史を持つジャパニーズサーフィンコンテスト
「カリフォルニアに暮らす日本人同士が、日本とは言葉も風習も違う土地でそれぞれ苦労を重ねるなかで、いつまでもサーフィンを続け、公私共に助け合い、切磋琢磨していけるように」という思いから、Southern California Surf Associationが1988年11月にサンオノフレで初めての大会を開催。
以降毎年1回継続して開催され、当初は30名ほどだった参加者は150人超になるまで成長し、増加の一途を辿っている。
チャーチポイントでの開催が許された数少ない大会
1993年、現在のコンテスト会場であるサンクレメンテ・チャーチポイントでの開催が実現。
サンオノフレの北に位置するチャーチポイントは、アメリカでも有数の質の良い波が立つポイントとして有名で、このポイントでのコンテスト開催希望団体が後を絶たない。世界大会を開催しているサンクレメンテ市では、年に6回のみコンテストを行うと言われている。
このジャパニーズサーフィンコンテストが31年もの間、この地でコンテストを継続して開催できているのは、関係者の方々が地域社会に根を下ろし地元の人々と交流し、長い年月をかけて理解を得ていることの証でもある。
トッププロからビギナーまで参加するアットホームなイベント
「サザンカリフォルニアジャパニーズサーフィンコンテスト2018」には、スペシャルクラス、マスター、レジェンド、メン、ロングボード、ウィメン、キッズ、ビギナーの合計8クラスが設けられ、各ヒート6人で、ヒート毎に3名が勝ち上がるフォーマット。ベスト2ウェーブの合計点で勝敗が決まる。
当日は、小林正&桂兄弟や、本大会のゴールドスポンサーLuvsurfの西井浩治プロも参加した。
ただ順位を争うだけでなく「公私共々支えあい皆がサーフィンを続けていけるように」というアットホームで温かな空気を感じられるこのイベント。
ビギナークラスからトッププロまで幅広いレベルでエントリー可能で、アメリカ在住者はもちろん日本からの参加もOK。興味のある方は来年ぜひエントリーしてみては。2019年は10月13日(日)に開催予定。
サザンカリフォルニアジャパニーズサーフィンコンテスト2018 結果
Special Class 1st: Shaw Kobayashi 2nd: Doug Van Mierlo 3rd: Kei Kobayashi 4th: Takumi Yasumiba 5th: Keetin Devine 6th: Mark Banzai |
Master Class 1st: Manabu Ichikawa 2nd: Naoki Ikeda 3rd: Tatsushi Wakabayashi 4th: Ikuo Kaneko 5th: Masaki Kobayashi 6th: Masanobu Kashimura |
Legend Class 1st: Koji Nishii 2nd: Kiyoshi Hatakeyama 3rd: Masanobu Kashimura 4th: Kensho Shida 5th: Kanki Iwase 6th: Yuji Yamaguchi |
Men Class 1st: Shaw Kobayashi 2nd: Kei Kobayashi 3rd: Takumi Yasumiba 4th: Raiki Nishida 5th: Makito Shito 6th: Riku Sekino |
Longboard Class 1st: Kandai Otsuka 2nd: Hideshiro Minami 3rd: Masahiko Fukasawa 4th: Jiro Ikeda 5th: Yoichi Fujiya 6th: Minoru Nobata |
Women Class 1st: Mika Kosaka 2nd: Momo Doko 3rd: Kazumi Shimazu 4th: Miho Okasaki 5th: Maki Misken 6th: Juli Yoshida |
Kids Class 1st: Hira Gomibuchi 2nd: Kizuna Maruyama 3rd: Hana Bakker 4th: Jiei Nishii 5th: Gerrit Bakker 6th: Sorato Hughes 7th: Momoka Wakabayashi |
Beginners Class 1st : Yuta Kikuchi 2nd: Takao Morikawa 3rd: Minako Wada 4th: Emi Kleiss 5th: Minoru Tsuda 6th: Kantaro Ishitani 7th: Yusuke Arimura |
コンテスト詳細:
サザンカリフォルニアジャパニーズサーフィンコンテスト
Southern California Surf Association
(THE SURF NEWS編集部)