脇田紗良とセージ・エリクソン Photo: ©WSL / Smith

オーストラリア・アヴォカのQS3,000で脇田紗良が2位に!

現地時間3月4日、オーストラリア・NSW州のセントラルコースト、アヴォカで開催されていたQS3,000『Sisstrevolution Central Coast Pro』で日本の脇田紗良がファイナルに残り、セージ・エリクソンと対戦。
昨年まで6年間CTを回っていた強豪のセージは強く、最後はコンビネーションスコアに追い込まれたものの、脇田紗良はキャリア最高の結果を残した。

南半球のオーストラリアは日本の季節が逆。まだ夏の名残りで気温は高く、気持ち良く過ごせる季節でもある。
ハワイ・ノースショアの季節が終わりに近づき、多くのコンテストが開催されるオーストラリアに世界中からトップコンペティターが続々と集まっている。

アヴォカでのファイナルデイは公式3-4ftレンジのバンピーコンディション。
ライトのポイントブレイクでクオリティは高いながら風の影響で難しい戦いを強いられていた。

そんな中、脇田紗良はQFでCT選手のブロンテ・マコーレーと対戦、クロスゲームの末に最後は逃げ切る形で勝利。
SFではカリフォルニアのアップカマー、アリッサ・スペンサーにリードを握られるものの、後半に逆転してQS3,000で初のファイナル進出を決めていた。
今回の2位で2,250ポイントを得た脇田沙良はクオリファイ圏内の5位に浮上。
まだシーズンは始まったばかりだが、世界の舞台での活躍は大きな自信に結びつくことだろう。

「ファイナルではもっと攻めるべきだったけど、この結果はとても嬉しいです。QSのトップシードと対戦したのは初めてだから、私にとって非常に素晴らしい経験。確実にこれからの役に立つと思います。私のキャリアで最高の結果を残せて本当に嬉しい。次のNSWでのイベントが楽しみです!」
脇田紗良

安定したフロントサイドは今後も武器になるだろう
PHOTO:© WSL/Smith

2018年、カリフォルニアのハンティントンビーチで開催された『2018 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』では16歳以下のガールズで3位に入り、日本の団体金メダル獲得に大きく貢献していた脇田紗良。

今後はQSのオーストラリアレッグで2戦残っているニューキャッスル、マンリーの6,000に出場予定だ。

優勝したセージ・エリクソン
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QFで脇田紗良と対戦したCT選手のブロンテ・マコーレー
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同時開催のメンズQS3,000『Vissla Central Coast Pro』では元JPSAプロの柄沢明美さんの長男、コナー・オレアリーが今シーズン2度目の優勝。
コナーもセージ同様にCTを脱落して今年はQSからやり直しているが、幸先良いスタートを切っている。

「2019年の始まりは夢のようだね。マットのような最近強い選手とのファイナルは大きな自信になったよ。2019年の残りもこの勢いを維持して更にいくつかの結果を残すことが目標さ。初めてのアヴォカで沢山の良い思い出が出来た。」
コナー・オレアリー

オーウェン・ライト、ウェイド・カーマイケル、コナー・コフィンという現役CT選手に加え、ダスティ・ペイン、ジェイコブ・ウィルコックス、マット・ウィルキンソンなど強豪選手も参加した今イベント。
特にオーウェンとはR7、SFと2度も対戦することになったが、同じグーフィーフッター、バックハンド対決を見事に制した。

2015年、2016年とCT入りを果たしながらも怪我に悩まされて脱落したマット・バンティングとのファイナルでは目の覚めるようなバーティカルなアプローチでイベント唯一の10ポイントを獲得。
トータル19.50と驚異的なスコアを揃えて圧勝だった。

なお、日本人選手では大橋海人、新井洋人がR5進出で最高位。
QSランキングではブラジルのQS6,000『Oi Hang Loose Pro Contest』で5位に入った稲葉玲王が4位につけている。

早くもシーズン2度目の優勝を決めたコナー
PHOTO:© WSL/Smith
優勝に導いたバーティカルなアプローチ
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QS3,000『Vissla Central Coast Pro』

1位 コナー・オレアリー(AUS)
2位 マット・バンティング(AUS)
3位 オーウェン・ライト(AUS)、イアン・ジャンティ(HAW)

QS3,000『Sisstrevolution Central Coast Pro』

1位 セージ・エリクソン(USA)
2位 脇田紗良(JPN)
3位 イザベラ・ニコルズ(AUS)、アリッサ・スペンサー(USA)

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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