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『Quiksilver Pro France』&『Roxy Pro France』終了!ジュリアン&コートニーが優勝、ガブがランキングトップに

開幕戦のゴールドコーストでジュリアン・ウィルソンが優勝してから7戦連続でブラジリアンが制していた2018年のワールドツアー。 ランキングでもブラジリアンのフィリッペ・トレド、ガブリエル・メディナが他選手をリードして二人のタイトル争いが濃厚になっていたが、終盤のヨーロッパレッグに入って流れが少し変わってきた。

ヨーロッパレッグは10月中にフランス、ポルトガルと続くため、世界トップのサーファーや関係者達は8月〜9月に多くを過ごしたカリフォルニアから違うサーフィン文化を持つこの土地で一ヶ月を過ごすことになる。 フランス戦の舞台は南西部の美しいビーチ、ホセゴー。 今年は北西ウネリが入ったウェイティングピリオド後半に一気に進行。 イベント前にフランスで4度の最多優勝記録を持つミック・ファニングが語ったように一日の中でもコンディションの変化が大きく、無情にもタイトルコンテンダー達を振り落とすこともあった。

『Red Bull Airborne』で優勝したヤゴ・ドラ
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このイベントで行われた新たな試み、18名のサーファーによるエアーコンテスト『Red Bull Airborne』 チッパ・ウィルソン(AUS)、アルビー・レイヤー(HAW)、マット・メオラ(HAW)、ノア・ディーン(AUS)、メイソン・ホー(HAW)、カラニ・デイヴィッド(HAW)など普段のWSLでは見られない(メイソンとカラニはハワイで活躍しているが)メンバーがCT代表と戦い、エアリアルのテクニック、イノベーション、創造性で競い合い、CTルーキーのヤゴ・ドラが優勝。

フランスで今シーズン2勝目を決めたジュリアン
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フランスの不安定なコンディション、ワールドタイトルの大きなプレッシャーで第6戦『Corona Open J-Bay』の優勝からイエロージャージを着用していたフィリッペがまさかのR3敗退。
一方、ガブリエルは3度も制しているフランスでリズムを崩さず、SFまで進出。3位に入り、遂に今年初のカレントリーダーの座を手に入れた。 第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』、第8戦『Surf Ranch Pro』と2連勝してきたガブリエルの勢いは止まらず。 恐れていた通り、フィリッペの最大の敵はガブリエルだった…。

そんなガブリエルを倒したのはジュリアン・ウィルソン。 2011年のフランス戦、ファイナルの再来となったSF。当時は17歳のガブリエルが22歳のジュリアンを土壇場で逆転していたが、7年後のこの日はジュリアンがバックハンドで高さのあるフルローテーションエアーをメイクしてパーフェクト10。夕日の反射や霧によって幻想的になったこの勝負、まるで魔法にかけられたようにガブリエルは最後までひっくり返すことは出来なかった。

新たなジャイアントキラーと呼ばれたライアン
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ファイナルの相手は直近のポルトガル・エリセイラを舞台としたQS10,000『EDP Billabong Pro Ericeira』で優勝してリプレイスメントの資格を得たライアン・カリナン。 R3でフィリッペを倒した伏兵がCT時代には及ばなかったファイナル進出を果たした。

ファイナルの前には「Quiksilver」の元CEOで今年1月に釣りに出て遭難、消息不明のまま捜査打ち切りになったピエール・アグネスに黙祷。 長年「Quiksilver」のライダーだったジュリアンはピエールとの親交が深く、ファイナルでも取り憑かれたような驚愕のエアリアルで勝負を決め、全てが決まった後は「この優勝はピエール・アグネスに捧げたいと思う。彼はフランスでのサーフィンに大きな影響を与えた素晴らしい人だった」と話しながら涙を流した。 開幕戦の約6週間前にマウンテンバイクでのトレーニング中に転倒事故、肩鎖関節を脱臼してまだ完治していない状態で参加したゴールドコーストでは左肩にテーピングを貼って戦い抜き、見事に優勝を飾ったジュリアン。 その支えとなったのはモデルのアシュリー・オズボーンとの間に授かった愛娘オリビアの存在が大きいと優勝後のインタビューで話していた。

ウルワツまで着ていたイエロージャージを奪回されてから一度はタイトルレースから遠ざかってしまったが、今回の優勝でガブリエル、フィリッペに追いついた。 11戦中9戦のポイントで決まるタイトルを考慮すると現在のポイント差よりも小さくなる計算。 10月16日〜27日にポルトガル・ペニシェ「Supertubos」で開催される第10戦『MEO Rip Curl Pro Portugal』の結果次第ながら恐らくレースは最終戦までもつれ込むだろう。 ちなみに昨年のポルトガル戦はジュリアンとガブリエルがファイナルに残り、エアー合戦の末にガブリエルが優勝。 ガブリエルはフランス、ポルトガルと2連勝してヨーロッパレッグを完全制覇していた。

1位 ガブリエル・メディナ(BRA) 51,770pt 2位 フィリッペ・トレド(BRA) 51,450pt 3位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 47,125pt

R3敗退後、涙を流すステファニー
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ウィメンズも第9戦目。 今年はポルトガル戦がなくなったため、フランスを含めると残り2戦。 全ての注目はステファニー・ギルモアがどのタイミングでレイン・ビーチェリーと並ぶ7度目のワールドタイトルを確定させるか?に絞られていたが、フィリッペと同じく、まさかのR3敗退。 ステファニーの言葉を借りるとショッキングなことに唯一逆転のチャンスがあったレイキー・ピーターソンも次のヒートで負けてしまった…。

「最悪の気分よ。これだけ一生懸命やってきたのに、凄いプレッシャーだった。とても感情的になっている。それだけタイトルのことを考えていたってことね。とても辛いけど、今はマウイ島のことを考えているわ」
ステファニー・ギルモア

11月25日〜12月6日にマウイ島・ホノルアベイで開催される最終戦『Beachwaver Maui Pro』でステファニーがタイトルを獲得するには3位以上に入るのが最もシンプル。 レイキーの結果に関わらず、タイトルはステファニーのものになる。 しかし、5位以下になり、レイキーが優勝した場合はタイトルをかけてのヒート、サーフオフにもつれ込むことなる。

今シーズン2勝目を決めたコートニー
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二人のタイトルコンテンダーの敗退後もイベントは続き、R3でステファニーを倒したコートニー・コンローグがQFでジョアン・ディファイ、SFでカリッサ・ムーア、ファイナルでリプレイスメントの17歳、メイシー・キャラハンを倒して優勝。 第7戦『Vans US Open of Surfing』以来の2勝目を決めた。 今シーズンは開幕戦直前に右足を骨折してシーズン前半を棒に振ったコートーニーだが、3年連続でタイトルレースに絡んでいるその実力で復帰後は猛チャージ。 今回の優勝でランキングをは13位から8位まで上げて自力でのリクオリファイの可能性が高くなった。

「ファイナル前にも伝えた通り、リズムに乗り、私と海が同じ高いボルテージで調和すればパフォーマンスが発揮できると考えていたわ。まだ私の思い通りにはなっていない。2019年の準備のためにまだ沢山やるべきことがあるの。そのプロセスを上手く調整して維持したい。同時に楽しみたいわ。シーズン2度目の優勝は思ったより早かった。大好きなフランスでの優勝は大きい。とっても嬉しいわ」
コートニー・コンローグ

『Quiksilver Pro France』

1位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
2位 ライアン・カリナン(AUS)
3位 コナー・コフィン(USA)、ガブリエル・メディナ(BRA)
5位 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、マイキー・ライト(AUS)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)

『Roxy Pro France』

1位 コートニー・コンローグ(USA) 
2位 メイシー・キャラハン(AUS)
3位 カリッサ・ムーア(HAW)、ブロンテ・マコーレー(AUS)
5位 マリア・マニュエル(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)、ココ・ホー(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
WSL公式サイト


ジュリアン&コートニーによるファンへのメッセージ

 
 
 
 
 
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Thank you to all the fans! @courtneyconlogue @julian_wilson | #QuikPro #RoxyPro @quiksilver @roxy

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(空海)

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