ケリー・スレーターが米ゴルフダイジェストの名誉ある賞を獲得

11度のワールドタイトルの他、数々の超人的な記録を持っているサーフィン界のキングことケリー・スレーター。
近年では画期的なウェーブプール「サーフランチ」の建設や幅広く活躍しているビジネスが注目されている。

そんなケリーが昔から熱心に続けているゴルフの世界で名誉ある賞を獲得。

それは米ゴルフダイジェストがゴルフツアーの「AT&T Pebble Beach Pro-Am」と主にゴルフのチャリティーイベントを運営するカリフォルニア・モントレーのNPO法人「Monterey Peninsula Foundation」と提携して6年前に創設されたアーニー賞。
2016年に亡くなったゴルファー、アーノルド・パーマーの慈善活動を讃え、エンターテイメント、スポーツ、精神を具体化した人々に贈られる。

今年は2月6日の火曜日の夜にカリフォルニアのモントレー、ペブルビーチリゾートで式典が行われ、カントリーミュージシャンのクレイ・ウォーカー、女子ゴルファーのジュリ・インクスターと共にケリーが受賞した。

「ゴルフに夢中になってから約2年後にアーノルド・パーマーの事務所で彼と30分ほど話すことが出来たんだ。それは自分の人生の大きな名誉の一つさ。彼の話は私の人生の助けになった人々を認識して尊敬するということに大きな影響を与えたんだ」

ケリーのゴルフに対する熱意はメディアでも度々紹介されているが、慈善事業に関しては公の場に出たことは少ない。
複数の有名人の慈善団体から資金を調達する「Omaze」という組織を利用して、親友のシェーン・ドリアンとフィジーに一緒に旅をしたり、「サーフランチ」の利用権など彼にしか出来ない方法で資金を募っている。

「Omazeは素晴らしいオンラインの資金調達グループだよ。過去に3〜4回プロジェクトを行った。フィジーには2回旅をしたね。当選者にタバルア島へのフリートリップを与えたんだ。多額の資金を調達して2つの異なる資金に分けた。ドリアンと私はアメリカを拠点にスケートボードパークを建設するMore Than Sportに寄付。もう一つは、サーフランチがあるLemooreでスケートをする少年達の大学の授業料を助けることに利用したんだ」

「今後はカリブ海のハリケーン災害を始め、プエルトリコ、フロリダ、テキサス州。そして、カリフォルニアでの大火災の被害者にも寄付しようと思っている。人々や動物を支援するのが好きなんだ。今まで沢山の場所に手を差し伸べたけど、気持ちはいつも側にあるよ」

PHOTO:© WSL

ケリーの活躍の場はサーフィン界だけに留まらず、かつてはテレビドラマに出演(有名女優と噂になったことも)したり、ミュージシャンとステージで共演したり、最近では全米が注目する国民的大イベント「スーパーボウル」中に配信されたCMにも出演と幅広い分野に及んでいる。
もちろん、交友関係は多岐にわたり、プロゴルファーと一緒にプレイすることも多いそうだ。

サーフィンとゴルフの違いについて彼は以下のように述べている。

「もし、サーフィンとゴルフの二つを切り替えた場合、どのように環境が変わるのかを考えたんだ。長年、多くのプロゴルファーと一緒にプレイしてきた。彼らはサーファー達の自由な面を好んでいる。カメラの前から離れて遊ぶ時、靴やシャツを脱いで所謂’フォーマルな形’から解放されたいと言うんだ。でも、サーファーはその逆で、週何回かはお洒落なシャツを着たいと言うのさ。海から社会の一員に戻るような気持ちかな」

ケリーのメインステージであるワールドツアーの開幕戦は約1ヶ月後の3月11日からオーストラリアのゴールドコーストで始まる。
昨年は怪我でシーズンを棒に振ったケリーだが、WSLからワイルドカードを与えられて12度目のワールドチャンピオンを目指す。

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