シリーズ「おいらはサーファーの味方」⑲
海に囲まれた島国だから、探せばお宝ザクザク!(その二)
日本海は、想像以上に波が良い。と前回のコラムで書き大反響(?)を得た。そこで調子にのって、この島国に存在する『日本の冬特有の波』をご紹介する。これぞ日本の冬の波!
相模湾の富士山現象
遠州灘に吹き荒れる季節風(南西)が波を起こし、伊豆半島沖をシフトして相模湾に押し寄せるという富士山現象(名付け親は私)。「南西風じゃあオンショアかな」と思うかもしれないが、富士山や伊豆半島がその季節風をブロックし、相模湾は無風かオフショアという不思議なコンデションとなる。つまり静岡県側は西風が吹き荒れるが、箱根を越えた神奈川県側は風も落ち着き穏やかになる。
波の少ない冬の時期、湘南サーファーにとってこれは恵みの波。ただしこの現象が成立するには強い季節風とそのビミョーな風向きが重要。ときには期待外れのオンショアでジャンクということもしばしばある。波もパワフルではないがリッパブルだからパドル力が落ち気味の冬にはちょうどいい、この現象が決まるときは晴天で暖かい日が多い。この現象は季節風がオフショアとなる駿河湾の西岸でも起こることがある。