アートを心から尊重し、想像力の育つプラットホームを提供すべく世界各地に数えきれない程のアートショーを開催しているRVCAと、アーバンコンテンポラリーアートを中心とした独創的なキュレーション&プロデュースを行うCTAGのダブルオーガナイズによるRoland Hagenberg(ローランド・ハーゲンバーグ)のフォトエキシビションが3月1日(金)よりRVCA SHIBUYA GALLERYで始まる。
1980年代ニューヨークのストリートを行き抜いたローランド・ハーゲンバーグをフィーチャー
オーストリア、ウイーン育ちのハーゲンバーグ 。彼の作品の舞台は1980年代初めのニューヨーク。若いアーティストたちが、不可能に挑戦していた時代だ。金持で有名になることを夢見て、ドラッグ、エイズ、犯罪がはびこるストリートで生き残りながら、独自の革命的で創造的な新しいスタイルを見つけることだった。
そんな彼らのアイドルはアンディ・ウォーホル。そんな中で夢を成し遂げていったのは、 キース・ヘリング、ケニー・シャーフ、ジャン=ミシェル・バスキアなど、ほんの一握りだった。
今回のインスタレーションでは、キース・ヘリング、ケニー・シャーフ、アンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアのポートレートなどが展示され、その過ぎ去った時代の様子を垣間見ることができる。
3月1日(金)18時からは、ローランド本人と、その友人たちも迎えたオープニングレセプションパーティーが開催される。
Roland Hagenberg photographs “NY/ m o m e n t”
日時:2019年3月1日(金)〜24日(日) 11:00 – 20:00
会場:RVCA SHIBUYA GALLERY
住所:渋谷区神宮前5-27-5 TOLDAビル2F
Presented by : RVCA / CTAG
Special Thanks : 池田印刷株式会社 / 株式会社ザ・デジタルソリューションズ / blinc.tokyo / HAGENBERG Studio / IDEAKEI
※初日1日(金)は、どなたでも参加可能なオープニングレセプションを18:00 – 21:00に開催
■Roland Hagenberg(ローランド・ハーゲンバーグ)
ローランド・ハーゲンバーグはオーストリア、ウィーンで育った。マルチメディア・アーティストであり、『ヴォーグ』や『アーキテクチュアル・ダイジェスト』といった国際的な雑誌のライターでもある。1980年代、彼は、ニューヨークの美術界をとりあげ、今では伝説のアーティストたちとの書籍制作のプロジェクトでコラボレーションしてきた。当時のアーティストたちのポートレートが、今回の展覧会に展示されている。
[HP] http://hagenberg.com
「ニューヨークのローランド・ハーゲンバーグ」
1979年から1982年にかけて、ローランド・ハーゲンバーグはベルリンに住んでいた。当時、西ベルリンは(共産主義国東ドイツの首都で)“ベルリンの壁” に包囲されていた。(近代的な街全体を壁の中に閉じ込めるという)異常な事態を一般市民は不満に思っていたものの、世界中から、多くのアーティストやミュージシャンたちが、魅せられ、感化されていた。ハーゲンバーグが、友人のフォルカ・ディールとドイツの現代芸術家のインタビューと写真をまとめた初の著書『ペインターズ・イン・ベルリン』を著したのは、この頃である。当時、ハーゲンバーグは、ドイツの雑誌『ステァン』の仕事で、マイケル・スチュアートとキース・へリングという二人の若手グラフィティ(落書き)・アーティストを紹介するために、ニューヨークを訪れていた(ヘリングとジャン=ミシェル・バスキアの友達、スチュアートは、地下鉄の壁に絵を描いている最中に、警察官によって殺されてしまった。へリングは、世界的な有名人になりかけていた)。この旅の後、1983 年に、ハーゲンバーグはニューヨークに移り住むことを決めた。そして、まさにアートの歴史を生み出したアーティストたちの中で、1991年まで仕事を続けた。
■CTAG Central Tokyo Arts Gallery
アートキュレーター小林 拓磨を中心に「社会や産業とアートのエンゲージメントを行うこと」を目的に設立したギャラリー。作品の展示はもちろん、アーティストのアトリエとして、また、地域コミュニティのハブとしてなど、様々な顔を持つ。体験や参加という能動的関与を可能とするアーバンコンテンポラリーアートに纏わる総合的な活動を通してその発展に貢献している。2019年4月オープン予定。
住所:文京区小石川5-25-7 1F
営業:12:00~18:00
TEL:03-6801-8125
[HP] https://ctag.jp/