21日、2024年パリ五輪組織委員会は、開催都市から国際オリンピック委員会(IOC)に提案する追加競技の候補を発表。2020年東京五輪で初採用となったサーフィン、スケートボード、スポーツクライミングが2大会連続で候補に入り、ブレイクダンスも初の候補に選ばれた。一方、2020年東京五輪で復活する野球・ソフトボールや空手が落選した。
今回の提案内容は、今年6月にスイス・ローザンヌでおこなわれるIOC総会で承認をされたのち、2020年大会の実施状況も踏まえて、20年12月の理事会で最終決定する。
今回の発表を受けて、国際サーフィン連盟(ISA)および日本サーフィン連盟(NSA)も声明を発表した。
■ISA フェルナンド・アギーレ会長
今回の発表をとても嬉しく思います。オリンピックで長期的にサーフィン競技を実施するという我々の目標に、確実に一歩近づきました。2024パリ組織委員会がサーフィンの価値を認め、我々にこのような機会を与えてくれたことに、世界中のサーファーを代表して感謝します。
サーフィンならではのライフスタイル、若々しい価値観、そしてSNSなどで深く繋がりあっている選手とそのファンは、2024年パリ大会の“Made for Sharing”というコンセプトにも合致し、必ずプラスの影響となるでしょう。
■NSA 酒井厚志理事長
TOKYO2020を来年に控え、初開催となるサーフィン競技への注目度はさらに増し、ホスト国である日本への期待はさらに高まります。私たちは2020年のサーフィン競技成功に向け、ISA、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と共に、さらに集中し万全の準備をしてまいります。
ウェーブプール開発大手各社によるフランスでの建設計画
フランスは、2017年ISAワールドサーフィンゲームス(世界選手権)の開催地となったほか、毎年WSLのチャンピオンシップツアー(CT)も行われているが、今後“開催場所”がまた一つの論点になるだろう。
サーフィンが初採用となる2020年東京大会では、波のコンディションによって、競技日程が直前まで決まらないことを始めとするサーフィン独特の文化から、運営側は前例のない様々な調整事項に頭を悩ませている。
人工的に波を発生させるウェーブプールが、それらの解決する一つの手段として以前から注目されてきた。
ウェーブプール開発大手であるWavegarden社は既にパリ近郊での建設プロジェクトを発表している。
また、ウェーブプール開発においてもう一つの勢力であるKelly Slater Wave Coの親会社WSLのCEOソフィー・ゴールドシュミッド氏も、今月、海外メディアのインタビューに「パリでのプール建設を検討中」と答えている。
2020年は海での開催が決定しているが、2024年は遂にウェイブプールでの開催となるのだろうか。
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