Photo: © WSL/Sloane

イタリア出身の天才サーファーがCTに返り咲き! レオナルド・フィオラヴァンティ インタビュー

2017年、ブラジリアン・ストームならぬヨーロピアン・ストームの筆頭として18歳でCT入りを果たしたレオナルド・フィオラヴァンティ。

前年にはリプレイスメントで参加したマーガレットリバーのCTでケリー・スレーターを倒したのを皮切りに、ブラジル、フランスでもワイルドカードを与えられた。さらに、異色のイタリア出身、ケリーの側近であるベリーことステファン・ベルが継父であり、五十嵐カノアを始め、グリフィン・コラピント、エゼキエル・ラウなどの若手選手を率いるスネークことジェイク・パターソンの「Snaketales」のメンバーといういくつもの話題性でメディアからも注目されていた。

しかし、蓋を開けてみれば開幕戦から4戦連続で最下位。シーズン中盤のフィジーでは5位、ポルトガル、ハワイで9位に入ったものの、ランキング26位に終わり、僅か1シーズンでCTを脱落することになった…。

2018年は心機一転、コーチをスネークからドッグことリチャード・マーシュに変更。
フレデリコ・モライス、コナー・オレアリーのコーチも務めるドッグとQSを回り、トリプルクラウンの2戦、ハレイワ、サンセットで結果を残してトップ10入り。

見事に返り咲きを果たしたレオナルドにクオリファイから今年の目標までを聞いた。
親友でありチームメイトの五十嵐カノアとのエピソードもある。

『Billabong Pipe Masters』でのレオナルド
PHOTO:© WSL/Poullenot

以前にクオリファイを決めた時と比べ、今回再びQSをメイクするのは大変だった?

2016年にクオリファイを果たした時、シーズン中盤には決めていたけど、決して簡単だったとは言えない。
2017年にCTに参加、同時にいくつかのQSも出場したけど、どちらのツアーでもクオリファイを果たすことが出来なかった。

2018年に入り、「今年は一つのツアーに集中するだけだから気楽さ」と考えたのさ。
シーズン半ばまでは、ウネリを追いかけたり、楽しんで過ごしたんだ。新しいコーチのドッグともサーフィンに取り組んだけど、あまり結果を出すことにこだわっていなかったんだ。
そんな状況で「Martinique」でのQSで良い結果を出した。まだ凄い良いポジションには上がらなかったけどね。

ポルトガルでの10,000の直前にスイッチが入って、ハワイにチャンスを繋げられるように結果を出すことに集中した。
ポルトガルで5位に入り、クオリファイ圏内の真下まで上昇、だから興奮してハワイに向かったよ。
最終目標は、ハレイワとサンセットでハイスコアを出して、クオリファイすることだった。
イタロ、ジョーディとの対戦などいくつかの重要なヒートがあり、彼らに勝つのは最高の気分だったね。
ハレイワでSF、サンセットでQFまで進み、十分なポイントを稼いだのさ。

2017年の『MEO Rip Curl Pro Portugal』ではヨーロッパの英雄として多くのファンに囲まれた PHOTO:© WSL/Masurel

サンセットでツアー入りを決めた時のヒートのことを話して

あの時はエキサティングしたよ。
自分とカノア、ジャック・ロビンソン、リーフ・ヘーゼルウッズ、全員子供(笑)のヒートだった。
全員本当に仲が良い友人による本気の戦い、特にカノア、ジャックとはね。

厳しいヒートになることは承知だったさ。
もし、ハンティントンビーチだったら、カノアのものだったけど、今回の場所はサンセットだから自分のサーフィンに本当に合っているような感じがしたし、自信もあったよ。
あのヒートではジャックが勝って自分は2位だった。
終わった後、カノアは本気で怒っていたね(笑)、あんな怒っているカノアを見たのは今までで初めてだったよ。

カノアは親友なのに、あなたが再びツアー入りを果たしてことに喜んでいなかったの?

(笑)
喜んではくれたよ。でも、僕たちは親友でもあり、良いライバルなんだ。
彼は「US Open」で優勝してQSでトップになったし、CTでもトップ10入り。
もう、放っておいてよって気分だったさ!(笑)

でも、彼は凄いよ。
それに誰よりも僕のことを強くプッシュしてくれるんだ。
サンセットで彼を倒したのは本当に気持ち良かったし、クオリファイを決めるのにふさわしいヒートだった。

 

 

 
 
 
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Pretty excited to be on the World Tour with these guys 💪🏻⚡️ 🇮🇹🇯🇵🇦🇺🌺(sorry Zeke no Hawaiian flag 😂) @quiksilver

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最初にクオリファイを決めた時と比べて今回はどんな気持ちだった?

カノアを倒した時点で18,000ポイントを持っていてクオリファイには十分だったけど、まだファイナルデイが残っていたし、確信はしていなかった。
翌日、朝一番のヒートが出番で10-15ftのマキシマムサイズのサンセット、基本的に海との戦いだった。
R4でグリフィンが勝って自分は2位でQFに進出。それで「よし!今、ツアーに戻ったよ」とやっと安心した感じかな。
エキサイティングな瞬間でもあったよ。
再び戻れると分かっていても、まだ疑問を抱いていた。
でも、あの時点で2度目のクオリファイだったし、自分がツアー入りに値すると本当に感じたんだ。

今度は最初の年と何か変えるの?

最初の6ヶ月はCTに集中するつもり。
いくつかのQSには参加する予定だけど、基本的にはツアーに集中したい。
最初の年のように全てを追いかけることはしないよ。
そして、シーズン中盤に参加するイベントなどの計画を再考する。
2017年は両方のツアーを回り、思考が追いつかなくて大変だったんだ。
QSをフルで回った最初の年は沢山勝ってクオリファイを果たしたけど、翌年のCTでは前半のイベントで負け続けてしまった。
あれは辛かったね。
CTは本当に大変なんだ。
全員が凄いからね。

コーチのドッグとはいつから仕事を始めたの?

2018年の初め。
ツアーを脱落した時に物事を変えたいと思ったんだ。
スネークと過ごした時間は素晴らしかったし、彼から多くのことを学んだよ。
しかし、違うことを試したかった。
今はサーフィンが大きく改善したような感じさ。

2017年『MEO Rip Curl Pro Portugal』
PHOTO:© WSL/Poullenot

ツアーに戻って最も楽しみにしていることは?

もう準備は出来ている。
今度こそはちゃんと仕事をこなさないとね。
一年を締めくくったハワイではハイスコアを出して結果を出し、クオリファイを果たした。それがフィジカル面でもメンタル面でも大きな自信になっているよ。
スナッパーロックスでコンテストジャージを着るのが楽しみだね。

2019年のツアーで最も危険なサーファーは誰?

間違いなくガブリエル、ジュリアン、ジョン・ジョンの3人だね。
彼らはネクストレベルさ。

今年の目標は?

いくつかの大きな目標があるけど、やはりトップ10入り。
タヒチのように自分が得意で勝てる可能性がある場所もある。
そして、コンスタントな結果を残すこと。
カノアは素晴らしいサーファーだし、彼がトップ10入りを果たしたことは自分にとっても大きな自信になった。
やはり、コンスタントな結果を残すことは重要なんだよね。
タヒチのように自分にとって有利な場所を利用すること。
今年は10ft以上、マキシマムのチョープーを望むよ。
それが夢でもある。

参考記事「Back On: Leonardo Fioravanti|World Surf League

(空海)

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