東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故発生から今日で8年。2011年3月11日、東北沖でマグニチュード9.0の地震が発生し、東北や関東の沿岸に10m超の巨大津波が押し寄せ、多くの命が奪われた。
警察庁のまとめによると、今月8日時点で死亡が確認された人は合わせて1万5897人、行方不明者は合わせて2533人。今も5万人超が避難生活を余儀なくされているという。
8年となる今日、一般社団法人日本サーフィン連盟(NSA)酒井厚志理事長は以下のコメントを発表した。
2011年3月11日、8年前の記憶の糸をたどりましょう。
忘れてはいけない、東日本大震災が起きた日です。
東日本震災の犠牲になった多くの方へ哀悼の意を捧げ、復興の意を新たにするするため、追悼、復興を祈念しましょう。
「大震災から丸8年」の意味は人それぞれですが、月日はみんなに等しく過ぎてゆきます。その区切りを多くの皆さんと確認しながら、毎年のエネルギーにしていきたいと思います。
午後2時46分が、震災発生の時間になります。
平日の昼間の忙しい時間帯ですが、東北に向けて黙祷しましょう。
共に祈り、思いをつなぎましょう。
今年7月、福島県南相馬市の北泉海水浴場が、震災以降9年ぶりに再開する。市は原発事故後の2011年11月から海水の放射線量測定を続けており、海水の安全性などが確保できたと判断した。海開きに向けて周辺設備の整備も進んでおり、隣接する北泉海浜総合公園は現在一部のみオープンだが、シャワー棟や駐車場などを備えて全面再開する。昨年10月からは、市のホームページでライブカメラ配信も始まっている。
北泉海岸ライブカメラ:http://58.94.96.145/mobile/
さらに、震災後初となる日本プロサーフィン連盟(JPSA)の大会も実施される予定だ。南相馬市が「サーファーを集めたい」とJPSA大会実施を打診したといい、7月20~21日の2日間、ロングボードの第4戦として「北泉プロ」が開催される見通し。
また、福島県いわき市四倉ポイントでは、7月14~15日にNSAで最高グレードの大会「東日本サーフィン選手権大会」が2年連続で開催されることが決まっており、今年も全国よりトップ・アマチュア選手が集結する予定。オリンピック出場を目指す若い選手にとっては、最後の代表選考にもつながり得る重要なイベントとなる。
震災から8年経った今、地域の復興とあわせて、ビーチ周辺も整備されてきた。一方で、まだまだ復興活動は続いている現実もある。あの日の出来事を忘れないこと。それが、復興に向けて足を止めずに歩んでいくための一歩だ。
昨年夏、オリンピックチャンネルは、福島の海をフィーチャーした『The Re-Birth of Surfing in Fukushima』という題の動画を公開。福島出身サーファーが震災前後の生活の変化や、ホームである福島の海へと戻るまでのストーリーが描かれている。(以下動画には一部震災当時の映像が含まれています。)