WSL(ワールド・サーフ・リーグ)のCEOソフィー・ゴールドシュミット(Sophie Goldschmidt)氏が、米Sport Business Daily紙のインタビューに答え、東京にウェイブプールの建設計画があることや、2020東京オリンピックのウェイブプール開催も視野に入れていることを明言した。
2020東京五輪サーフィン種目の開催会場について、現時点では、2016年12月に正式決定した千葉県一宮町の釣ケ崎海岸(通称:志田下ポイント)に変更はないものの、以前からWSLが所有しているケリースレーターのウェイブプールでの開催が噂されてきた。
インタビュー内容を抜粋して紹介する。
WSLが所有しているKelly Slater Wave Companyの今後の展開
Kelly Slater Wave Companyは世界中のどんな市場も、ターゲットに据えることが可能になりました。海から離れた内陸地であっても、ワールドクラスのウェイブプールを建設できるからです。
現時点ではカリフォルニアに1つあり、2つ目となるフロリダの施設にも着工します。また、東京、オーストラリア、ブラジル、フランスにも展開する予定です。
ここまでのプランがステージ1で、その後数年以内により積極的に展開させていく予定です。
ウェイブプールの活用方法
最初に建設する5〜6のウェイブプールはWSLが運営し、WSLのハイパフォーマンスセンターという位置付けになります。
CTイベントだけでなく、QSやスペシャルイベント、ジュニアイベントの開催も予定しています。
さらに、トレーニング施設としての利用や、コミュニティへの開放も予定しています。一部は、メンバーシップ制になるかもしれません。あらゆる可能性があります。
オリンピックにおけるWSLの役割
現在、東京でのウェイブプール建設に向けて、取り組んでいます。建設が間に合えば、私たちのウェイブプールでオリンピックを開催する良いチャンスだと思っています。もし実現できたら、2020東京オリンピックの印象的な出来事になるでしょう。
想像してみてください。世界最高峰のサーファー達が、ワールドクラスの波を起こすウェイブプールで対戦し、スタジアムの観客席の目の前までサーファーが迫ってきます。夜はスタジアムがライトアップされたり、信じられないようなカメラアングルでサーファーが映し出されたりする…これが現実になるのです。
まだ2020東京五輪組織委員会やIOCと公約したわけではありません。
まずは、とにかく東京にウェイブプールを建設して、テストする必要があります。オリンピックをウェイブプールで開催できたら、サーフィンにとって素晴らしい機会になると思っています。
ただ、海で開催することになっても、オリンピックはサーフィンにとって素晴らしいチャンスということに変わりはないから、私たちは成功に向けて最大限のサポートをするつもりです。
このほかに、Facebookとの独占配信契約において大半のコンテンツを無料配信するという条件をFacebook側が許可したことが契約時の重要な判断材料であったことや、今季AR/VR(拡張現実/仮想現実)プロジェクトをスタートさせることについても触れた。
(THE SURF NEWS編集部)
COVER PHOTO: ©WSL / Kelly Cestari
情報元:Sports Business Daily|Hangin’ With … World Surf League CEO Sophie Goldschmidt
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