世界のトップサーフアクセサリーブランドFCSが今月発表した「FCS Freedom Leash(FCSフリーダムリーシュ)」。軽くて、強くて、絡まないと話題の新しいリーシュコードについて、豪Stab Magazineが使用レビューを公開した。
サーフリーシュは、20年近く大きな変化が見られないギアの一つだったが、このたびFCSはよりハイパフォーマンスなリーシュを開発するべく、使用素材やデザインプロセスを再定義。ナイロン製のコードや、ミニマルなデザインが特徴の「FCS Freedom Leash」をリリースした。
コードは、通常使われるPU(ポリウレタン)コードの外側を、強度の高いナイロンが編み上げることで、より細く、軽く、強いコードを実現。コードが引っ張られても伸び切ることなく元の長さに戻るよう設計されており、ナイロンによって絡みにくくもなっている。
デザイン面では、水の抵抗を極力抑えるよう不要なものを削ぎ落としたデザインが特徴。アンクルカフは、内側にシリコングリッププリントを施したことで、足首の滑りが軽減され、プルタブ部分も素早くリーシュが取り外せるよう設計されている。
“より軽く、より強く、より絡まない”なんて明らかにコピーライターを雇ったような謳い文句。革命的な再設計、なんて疑っていた。
Stab Magazineは、お決まりの毒舌な前置きをしながら、この「FCS Freedom Leash」の使用レビューを掲載。最終的にはレビュワー3人とも絶賛。記事広告ではなく、2本のリーシュコードの無料提供のみ受けたことを強調している。
以下、Stabによるレビュー内容を抜粋して紹介する。
リーシュを付けているのを忘れてしまうような感覚。もう今までのものには戻れない。(Shinya)
自分がクリエイティブ系の仕事をしているからかもしれないけど、まず初めに目に付いたのは、このミニマルでシンプルなデザイン。私は、光沢の少ないマット紙が好きだけど、このリーシュはケーブル縄のような質感で、通常のよりも光沢がなく、見た目的にも最高。
標準的なリーシュより伸びないってことで、テスト前は、足首が持っていかれたり、ボードが飛んで戻ってくるんじゃないかと疑ってた。だけど、4フィートのセットを何本か乗ってみて、リーシュを付けているのを忘れてしまうような感覚だったよ。100%、またこのリーシュを使うよ、もう今までのものには戻れない。
ネガティブな点は、もう少しネオンカラーが少なくて、全面黒のバージョンが見てみたいかな。(※編集部注 オールブラックカラーも発売予定)
軽さや抵抗の少なさが欠点を上回るね。ストラップは超快適。(Rick)
テスト前半、Bondiの波は頭オーバーの激しいオンショアでスープばかりのコンディション。このリーシュをテストするには、絶好の条件だったよ。
俺の予想は、このリーシュは殆ど伸縮性がないから、ワイプアウトしたら足首が引っ張られて痛みを感じると思ってた。実際は、かなり大きなワイプアウトの時だけ、通常のリーシュの時よりほんのわずかに痛みを感じる程度だった。
でもこの欠点より、このリーシュの軽さや水抵抗の少なさの方が上回るね。「何も身に着けていない」というほどの感覚まではいかなかったけど、ストラップは超快適だった。
ボードの跳ね返りが気にならなかった。(Jake)
通常のリーシュに比べて、コンパクトに巻けて簡単にまとめられるのが便利かな。
アンクルカフはかなりミニマルに仕上げられているけど、クイックリリースタブは残されていてよかった。
足首のストレスは特に感じなかったし、ボードの跳ね返りが気にならなかったことが一番かな。
Stabは、3人のレビューを踏まえて、「“革命”ほど大げさなものではないが、通常のリーシュとは確実に違う。リーシュが絡まったり、アンクルカフが大きくて気になる人にはおすすめ。60ドルと少々高いけど、通常のリーシュも45-50ドルするんだから、10ドルケチっていいライディングを逃す理由ある?」と結論づけている。
FCSが満を持して発表した新しいリーシュコード「FCS Freedom Leash」。一度試してみる価値はありそうだ。
FCS Freedom Leash
(THE SURF NEWS編集部)