ジュリアン・ウィルソンの感動的な優勝で幕を閉じたCT第9戦『Quiksilver Pro France』から数日後、ヨーロッパレッグのセカンドイベントCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』がポルトガル・ペニシェ「Supertubos」で10月16日から開幕する。
ポルトガルを含めると残り2戦、ガブリエル・メディナ、フィリッペ・トレド、ジュリアン・ウィルソンの3名によるワールドタイトルレース。
最新のWSLのアップデートによるとガブリエルは優勝すれば最終戦のハワイを待たずに2度目のワールドタイトルを獲得するチャンスが巡ってくる。
フィリッペは9位以上、ジュリアンは3位以上でそれを阻止することができる。
ガブリエルが優勝を逃した場合、タイトルレースは最終戦のハワイに持ち越される。
3名のポルトガル、ハワイの過去の成績を振り返ると、ポルトガルでは3名共に優勝経験がある。
2012年にジュリアン、2015年にフィリッペ、2017年にガブリエルが優勝。
2012年にジュリアンが優勝した時はガブリエルがファイナルをリードしていたが、ラスト30秒でバレルをメイクしたジュリアンが逆転優勝。
それがジュリアンのツアー初優勝になった。
2017年のファイナルでも二人が対決、後半に激しいエアー合戦となり、今度はガブが土壇場で逆転優勝を決め、ヨーロッパレッグを完全制覇した。
ハワイではジュリアンのみ2014年に優勝。
ガブリエルは2度のファイナル進出の経験があるが、フィリッペに関してはQF進出の5位が最高位。
他は9位、13位、25位が2度と数字が証明する通り、苦手としている。
ちなみに2014年にジュリアンがハワイで優勝した時の相手もガブリエルで、ジュリアンがラスト2分で逆転優勝。
ガブリエルは優勝こそ逃したが、その年にブラジリアンとして史上初のワールドタイトルを手に入れた。
更に2017年のタヒチでも二人は対決、終了間際にジュリアンが逆転。
現在までのジュリアンとガブリエルのファイナルでの対戦成績はジュリアンが3勝、ガブリエルが2勝。
ジュリアンが勝ち越している。
なお、現地時間10月15日には現地で記者会見が行われ、3名のタイトルコンテンダーに加え、ポルトガル人で唯一のCT選手、フレデリコ・モライス。
ワイルドカードのミゲル・ブランコ。リプレイスメントのヴァスコ・リビイロ、ライアン・カリナンが招かれた。
「フランスの結果でタイトルレースに戻れたことは興奮しているよ。これから数週間は良いスウェルが入るということも歓迎されているようだね。この町に来て真っすぐに記者会見にやってきたんだ。フランスから家族を乗せて運転してきたから疲れているけど、波の予報を聞いて元気が出たよ。さあ、始めようぜ!」
ジュリアン・ウィルソン
CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』は日本時間10月16日の午後3時45分にファーストコール。
(空海)