19日(金)から21日(日)の3日間、宮崎県日向市で行われた「white buffalo HYUGA PRO QS3000」。CT選手やQSトップ選手など世界各国の強豪も参戦する中で、日本の前田マヒナが3位と健闘。川合美乃里や松田詩野は惜しくもRound3で敗退となったものの、会場には彼女達のファンも駆けつけ、お倉ヶ浜の大会会場は盛り上がりを見せた。
そんな本大会は、渋谷のスクランブル交差点に面する「MAGNET by SHIBUYA109」で、全3日間にわたりパブリックビューイングを実施。また中日の20日(土)には、イベントも実施された。
サッカーなどのメジャースポーツにはまだまだ集客の面では及ばないが、国内のサーフィン業界においては新しい取り組みとなったこのイベントの様子をレポート。
今回のパブリックビューイングは「MAGNET by SHIBUYA109」の7階にあるフードコート内で実施。20日(土)のライブ中継イベントでは、ライフスタイルサーファーの清宮佑美が司会を務め、プロサーファーの宮坂桃子・プロボディボーダーの大原沙莉・サーファーでありDJもこなす湯川正人がサーフィンの試合のルールなどを解説した。
イベント後半には、湯川正人によるDJタイムや、モデルとしても活動するLaLa sweetとBacci reeのユニット「LOVE TRAVELERS」による音楽ライブも行われたほか、今大会スポンサーであるwhite buffalo・PEACH JOHN・Jetstarなどから提供された豪華プレゼントが抽選であたるじゃんけん大会も実施された。
SHIBUYA109は「若者の今を輝かせ、夢や願いを叶える」ことを企業理念として掲げており、今回「white buffalo HYUGA PRO QS3000」の「日本女子サーフィン界を盛り上げたい」と考えるに共感したことが、協賛の決め手になったとのこと。
SHIBUYA109広報担当者によると、まだ日本では知名度が高くない女子プロサーフィン界を盛り上げるため、協賛だけでなく渋谷でのパブリックビューイングイベントを実施することになった。今回は集客に課題が残るが、継続的に女子プロサーファーを応援する取り組みを行う予定で、今後もパブリックビューイングの実施を検討していくという。
2020年にオリンピックを控え、世間や業界外からも徐々に注目が高まっているサーフィン。今年に入り、JR東日本がcitywaveをオープン、ヘアケアブランドLUXが松田詩野をスポンサーし、アパレルブランドURBAN RESEARCHが「ISAワールドサーフィンゲームス」の冠スポンサーを務めるなど、サーフィン業界外とのコラボレーションも数多く生まれた。今回のパブリックビューイングもその流れの一部と捉えられるだろう。
東京オリンピックまであと2年。世間でサーフィンがどのように注目を集めていくのか、楽しみにしたい。
(THE SURF NEWS編集部)