2xワールドチャンピオンでツアーを引退した後も圧倒的なカリスマ性があるジョエル・チューダー。
ツアーを引退してからロングボードの本来の形を追求したフォーマットの招待制コンテスト『Duct Tape Invitational』を世界各国で行い、最近では自らのスポンサー「Vans」がサポートして年々規模が拡大。
五十嵐カノアが2連覇を果たした『Vans US Open of Surfing』でも恒例のイベントになり、今年は初の試みとしてウィメンズオンリーのコンテストに変更。
更にハワイの伝統的イベント、「トリプルクラウン」の最中(イベント名は『Vans Joel Tudor Duct Tape Festival』なので招待制ではないのかも…)にも開催が予定されている。
その「トリプルクラウン」の前、11月10日〜11日に中国・海南島「日月湾」でイベントが開催。
初のアジア開催に瀬筒雄太、新城譲、吉川広夏の3名の日本人が招待されている。
瀬筒雄太は『Duct Tape Invitational』の常連だが、新城譲、吉川広夏は初。
今回はメンズとウィメンズの2ディビジョン、各16名。
メンズは常連のタイラー・ウォーレン、ジャレット・メル、アレックス・ノスト、ライアン・バーチ、ハリソン・ローチなど世界を代表するロガーがジョエルの一声で集結。
ウィメンズもカリスマ、カシア・ミーダーを始め、ワールドチャンピオンのホノルア・ブロムフィルド、クロエ・カルモン。
中国、台湾のサーファーにも招待状が届いたようだ。
『Vans Joel Tudor Duct Tape Invitational』のフォーマットは毎回少し異なるが、シングルフィン、ノーリーシュ、ノーインターフェアは同様。
今回は自分の身長より3ft長いボードの長さの指定がある。
優勝賞金は8,000ドル。
ユニークなのは「シェアウェーブボーナス」
各ヒートでベストなシェアをした2名には500ドル。
ファイナルでは1,000ドルのボーナスが用意されている。
コンテストで一本の波に二人で乗るなんて普通では考えられないことだが、ジョエルのコンテストでは許される。
カリフォルニアのロガーが多い場所では積極的にシェアを楽しむサーファーが多いので、彼らにとっては当たり前のことなのだ。
JPSAでは3年連続グランドチャンピオンを獲得、海外のイベントには積極的に参加しているピロタンこと吉川広夏は自身のブログで「メールが届いた時は一瞬固まって叫んだほど、自分にとっては夢の舞台」と心境を語り、現地のリポートも行っている。
今のところライブ中継は行われないようだが、コンテスト終了後はハイライト動画が配信される可能性が高いので、お楽しみに!
『Vans Joel Tudor Duct Tape Invitational』公式サイト
(黒本人志)