障がい者によるサーフィンの世界選手権『2018 Stance ISA World Adaptive Surfing Championship』が12月12日〜16日に開催される。舞台は、波乗りジャパンが初の団体金メダル獲得した『2018 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』と同じカリフォルニア。
過去最多の参加人数、視覚障がい者のウィメンズ部門初実施
『2018 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』の開催地、ハンティントン ビーチから車でハイウェイを約1時間30分南下したサンディエゴのラ・ホーヤで行われる今イベントには24ヶ国、120名以上のサーファーが参加。
これは2015年のイベント開始以来の最多人数となり、2017年から始まったウィメンズディビジョンの人数も37名と倍増。
その中でも視覚障がい者のウィメンズが2018年から初めて設けられます。
女性初の夏冬パラリンピック金メダリスト、アラナ・ニコルズも出場
昨年初めて設けられたAS-3 ウィメンズで金メダルを獲得したアメリカ代表のアラナ・ニコルズは世界中から注目を集めているアスリートの一人。
2000年、17歳の時にスノーボードのバックフリップに失敗して下半身不随になった彼女は人生のどん底から立ち直り、2008年北京パラリンピック、車椅子のバスケットボールに出場して金メダルを獲得。
その後、事件に巻き込まれて亡くなった兄の死を乗り越えて次は舞台を雪の上に変え、2010年バンクーバーパラリンピックではアルペンスキーで2つの金メダル、銀メダル、銅メダルを一つずつ獲得。
夏冬のパラリンピックで金メダルを獲得した初めての女性になり、話題になっていました。
4年後のソチオリンピックでは銀メダルを獲得するものの、転倒して病院送りに…。
再び苦しい時期を送った彼女は舞台を海の上に変えてサーフィンのためにカリフォルニアに移住。
ISAのコンテストに出場して金メダルを獲得したのです。
彼女のスポーツに対するストイックな姿は障がい者だけでは無く、多くの人に感動を与えています。
日本からは内田一音や伊藤建史郎ら計17名が参加
すでに公式サイトでは出場選手が公表されており、日本からは2017年の個人ウィメンズAS-1で金メダルを獲得した内田一音や、AS-1のメンズで銅メダルを獲得した伊藤建史郎など8名の選手が参加。
サポートのメンバーを入れると合計17名の選手がメダル獲得を目指してカリフォルニアに向かいます。
『2017 Stance ISA World Adaptive Surfing Championship』公式サイト
(THE SURF NEWS編集部)