『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版』の最新刊8.5号が1月15日に発売される。
<日本版オリジナルコンテンツ>
One Life to Live「青い壁、つづく道」
京都の佃煮問屋の長男として生まれた青山弘一は、幼少時代、なにひとつ不自由なく佃煮問屋の跡継ぎとして育てられてきた。同志社大学の水泳部に所属し、全国でも10本の指に入る選手だった彼だが、大学1年のときに雑誌『オーシャンライフ』の小さなサーフィンの記事を見たことで転機が訪れる。もともと泳ぎに自信があった青山は、サーフィンにのめり込み、2010年、青山が58歳のときにワイメアでエディ・サイズの波に乗った。撮影した近藤公朗いわく「リップがせり上がってくるゴージャスな波」でのライディング写真を残したが、その翌年、病魔が襲う。胃の全摘出手術を受けた青山は、リハビリをかねてSUPをスタートさせ、サーフィンの新たな魅力を知ることとなる。
文:李リョウ
Saharan Echoes「サハラのエコー」
イギリスのサーフ・フォトグラファー、アル・マッキノンによるアフリカ滞在記。ここ最近、西アフリカのサーフシーンが盛り上がってきているが、どういうわけか、偶然おなじ場所に、おなじ日にすごいメンバーが集合するという事態になった。5カ国から一握りのサーファーたちが、波以外なにもない場所に静かに集まった。それから48時間というもの、彼らはいままで経験したなかでいちばん長く深い、ロケットのようなバレルをサーフした。
写真&文:アル・マッキノン
Brine Trust「時間の記録と記憶」
栄光の1970年代初頭、オーストラリアの『Tracks』誌は、“セックス・ドラッグ&ロックロール”に象徴される反骨精神を全面に押しだした誌面で、当時のキッズの心をガッチリ掴んでいた。その編集者でサーフジャーナリストの権威、フィル・ジャラットの最新の回顧録『Life of Brine』を元に、本人のコメントを交えて当時を振り返る。
文:フィル・ジャラット
Indoronesia「インドローンネシア」
メンタワイの有名なスポットを上空写真で紹介。Bグレードのスポットも含まれているが、この空からの写真は海の青さと陸地に広がる緑の美しさの想像力を喚起してくれる。今日ではこれらの場所のほとんどは波が小さい日でも混雑しているし、いくつかの写真にはサーフィンの中級者やクルージング向けのソフトなサーフブレークもあるが、空から見れば大きなことではない。あの絶え間のない電動の羽音が撮った写真でありながら、その景色は平穏さをたたえ、湧きあがる喜びに満ちてしばし呆然となり、東インド諸島への旅情をかきたててくれる。
文、写真:ベン・ソワード
Into the Forge With RYAN THOMAS「ライアン・トーマス読本」
サイケデリア、スラスタース、都市化現象、ディスプレースメント・ハル、無垢の自然、フィルマーのレンズキャプチャーからの変貌、それらすべてとさらにもっと。
文:リチャード・ケンビン
Portfolio:セス・デ・ルーレ「西海岸に惹かれて」
カリフォルニアと恋に落ちた元ニューヨーカー。
文:イーサン・スチュワート
THE SURFER’S JOURNAL 27.5 (日本版8.5号)
発売日:2019年1月15日
定価:2,052円
全国有名書店、サーフショップ、そしてお得な年間購読等で購入可能。
詳細:http://surfersjournal.jp/archives/1289
(THE SURF NEWS編集部)