世界最大のアマチュアサーフィン団体、ISAはフランスのビアリッツ「コート・デ・バスク」で5月26日〜6月2日にロングボードの世界一を決める『2019 ISA World Longboard Surfing Championship(WLSC)』を開催することを発表。
2018年の同コンテストは中国・海南島の美しいレフトブレイク「日月湾」で開催され、22ヶ国71名の選手が集まった。
この年から男女平等、各チーム最大2名ずつのメンズ・ウィメンズの選手参加が認められ、今年も同じフォーマットが継続される。
会場のビアリッツ「コート・デ・バスク」は右側に突き出る岬によってサンドバーが形成されるポピュラーなスポット。
遠浅の地形はロングボード向きの波を生み出し、過去に多くの世界的なコンテストが開催。
1957年、ヨーロピアンサーフィンの発祥の地とも言われ、フランスだけではなく、ヨーロッパ全体のサーフィンの発展において歴史的な役割を果たしてきた。
ちなみにこの岬を挟んで反対側のビーチ、「ラ・グランドプラージュ」は2017年『ISA World Surfing Games』の開催地。
多くの観客が集まり、開催国フランスが見事に金メダルを獲得した。
2018年、中国・海南島で開催されたWLSCではハワイのカイ・サラス。ウィメンズはアメリカのトリー・ギルカーソンが金メダルを獲得。
団体ではアメリカが金メダルを獲得。
日本は浜瀬海が6位、田岡なつみが4位に入り、団体では7位。
ショートボードの『ISAワールドサーフィンゲームス(WSG)』では2018年に初の団体金メダルを獲得した日本だが、ロングボードではまだ世界の壁は高い。
ロングボードのISAイベントは1988年のプエルトリコからスタート。
フランスでは1992年のラカナウ以来、3回目の開催となる。
今年は2020年東京オリンピックを控え、2年連続で『2019 ISA ワールドサーフィンゲームス(WSG)』が日本で開催。
宮崎県の木崎浜で行われる今イベントはオリンピックの選手選考も兼ねた重要な一戦になる。
ロングボードはオリンピックの種目ではないが、2020年の次、2024年に32年ぶり6回目のオリンピック開催が決定しているフランスでのISAイベントの開催は、オリンピックムードを盛り上げる意味でも追い風になることは間違いないだろう。
(THE SURF NEWS編集部)