ウェイブプールとオリンピックに関して、切り口を変えながら、これまでに「Kelly Slater Wave Coの日本法人が設立されているらしい」「WSL(Kelly Slater Wave Coの親会社)は、東京五輪での採用に関わらずウェイブプールを日本に建設するらしい」などの噂を紹介をしてきたが、その後の取材を通じて、Kelly Slater Wave Coの日本法人が実際に存在する事が分かった。
写真の会社謄本をご覧頂ければ分かる通り、正式名称は『Kelly Slater Wave Co Japan合同会社』として、本年、東京都新宿区の某所で会社登記されている。しかしながら、その所在地にあるビルの表札や看板には同社の名前は見つからず、登記をアウトソーシングできる会社がビル内に存在していたことから、この住所にて登記のみを行っているものと推測される。
また、商標などについて調査したところ、こちらは更に遡ること数年前には、『SURF RANCH』、『KELLY SLATER WAVE CO.』、『KSWC』などが商標登録されていることも分かった。
ちなみに、役務区分第41類で登録されており、その内容はウォーターパーク及びアミューズメントパークの提供と記されており、サーフィンの他、多様なレジャースポーツ種目の提供、競技会や展示会、スクール、興行の運営開催など多岐にわたっている。また役務区分第25類にも登録されており、Tシャツ、キャップなどの衣料を含むグッズ販売を視野に入れている事が分かる。
当然といえば当然だが、具体的な事業計画のもとで計画が進行していることが想像できる。
また(更に)、後日、詳細をリポートする予定だが、当然のことながら複数国に渡り特許申請もされており、ケリーのウェイブプールの特徴である、ロングライド可能なチューブ生成に関わる数々の技術が既に登録されている。
現在、施設の候補地を探している最中と目されるが、五輪採用という大逆転劇を演じるためには、早期に決着の上、早期完成を目指す必要がある事は言うまでもなく、実はそろそろ決まっている頃なのかもしれない。
ちなみに、関係者によると、工期は6ヶ月程度で完成可能とのこと。
また、気になる設置場所として、西東京、横浜、三浦、新木場、幕張、木更津などの具体的な名称が、過去幾つも出てきており、提示順に新しい情報とみている。過去に出た地名の中には、実際に視察したものもあり、用地としての条件を満たさず、断念した痕跡を掴んでいる。
(齋藤 丈)