ロングボードのコンテストと言えば、先日フランスのビアリッツで開催されたISA世界ロングボードサーフィン選手権や、今年からデヴォン・ハワードをツアーディレクターに招いて生まれ変わり、ケリア・モニーツも数年ぶりにカムバックしたWSLのロングボードツアー、ジョエル・チューダーが主催者の招待制イベント、『Vans Joel Tudor Duct Tape Invitational』、2017年からスタートしたモダン+クラシックのツアー『Surf Relik』などがあるが、これらのどのコンテストとも違う形式がオーストラリア発のサーフカルチャーとカスタムバイクをミックスさせた「Deus ex machina」主催の『Deus 9ft & Single』だ。
強いて言えば招待制やシングルフィン、ノーリーシュなどジョエルのイベントに似ているし、招待する選手も’被る’が、『Deus 9ft & Single』はもっと自由なスタンス。
ロングボードのコンテストと言うよりも、グリーンルームのようなフェスに近く、テーマも「SURF、ART、FILM、MUSIC FESTIVAL」
ボディーサーフィンや、フィッシュのコンテスト、バイクのレースが行われることもあり、とにかくビーチで楽しいことをやり尽くそうというサーファー本来の欲望に満ちたイベント。
今年は6月13日〜16日に例年同様チャングーで開催。
前半に入った大きなウネリが後半は落ち着いて素晴らしいコンディション。
メンズはもちろん、ウィメンズでもオーバーヘッドの波でノーリーシュ。
ハリソン・ローチ&レイチェル・ティリーが華麗な足さばきで優勝した。
日本人ではピロタンこと吉川広夏がファイナルに進み、3位。
その他、小川徹也氏、宮内謙至、田岡なつみなどが参加して大いに楽しんでいた。
なお、「Deus ex machina」の象徴でもあるモーターサイクルとサーフィンを題材にした映画『Death Ride Rides A Horse』がイベント中に公開。
ダートバイク、ロングボード、ビールを持ってバハ・カリフォルニアを仲間と旅するロードムービーは今後世界中で公開される予定。
Death Ride Rides A Horse
(黒本人志)