2017年からCTイベントなどのライブ中継においてFacebookとメディアパートナーシップを結ぶようになったWSL(ワールドサーフリーグ)。
2018年になると、CTイベントやQS10,000イベントなど、いわゆる大規模イベントをFacebookでの独占配信にすると発表し、3千万ドルとも噂される2年契約を結びました。
Facebookアカウント(無料で作成できます)さえあれば誰でも閲覧可能ですが、Facebookの個人情報漏洩などで独占配信については多くのファンから批判が集まりましたが。
そんなWSLとFacebookの独占配信契約は2年契約であったものの、2018年いっぱい、つまりは1年で契約を終結させる事となりました。
そこで気になるのがFacebookでの独占配信終了後の視聴者数の増減。
Facebookと手を組む2017年以前、WSLのライブ中継は公式サイトまたはアプリからのみ視聴可能で、言ってみればサーフィン好き以外の人目に触れる事はほぼ皆無でした。
しかし、サーフィンをメジャースポーツにしようと考えるWSLなので、Facebookとの提携はサーファー以外のファンも取り込む狙いがあったはずです。
では、Facebook独占配信であった2018年(実際にはFacebookのシステムエラー多発で独占ではないケースが多かったのですが)、そして独占配信契約を解除した2019年の視聴者数の増減について、WSLのソフィー・ゴールドシュミットCEOが英デジタルマーケティング系メディアDigidayで以下のコメントをしています。
WSLのオンラインとTVでの合計視聴者数は、昨年2018年と比較すると、2019年は25%以上増加しています。
大幅増加の背景としては、何もFacebook云々というわけではありません。昨年は約20か国のTV局で放送されていて、今年になってからは135か国以上へと規模が拡大したとの事ですから。
アメリカの場合、フォックススポーツ2とフォックススポーツのアプリでライブ中継も行っているそうです。
また、放送媒体の拡大のみならず、サーフィン人気が過熱しているブラジルの母国語であるポルトガル語やスペイン語中継などを加えたり、コンテンツを拡充したりと、利用者の利便性を高めている点も大きなポイントのはず。
Facebookとは独占配信契約を打ち切ったもののライブ配信は行っていて、過去のパートナーシップで培った知識を活かし、中継中にファン投票を行ったりとインタラクションを行う事でエンターテイメント性を高めています。
今後もファンベースの仕掛けを色々と取り入れてくると思われるWSL。公式サイトとFacebookのライブ中継だけでもユーザーエクスペリエンスは変わってきますので、実際に試して楽しんでみてはいかがでしょうか。