7月に初公開された五十嵐カノアとRed BullのVlogプロジェクトの第2弾。
今回は南アフリカの【CT第6戦Jベイ】でのカノアに密着。
タイトルは「Between the Lines」から「Beyond The Lines」に変更。
その名の通り、カノアが目指す道もこの南アフリカで明確になってきた。
長いウェイティングピリオドの中でベストコンディションを利用して行われるCTでは当然休みの日が多くなる。
英語だと「レイデイ」、南アフリカは世界で最も有意義にレイデイを過ごせると言われている。
今回のVlogではコンテストの他、レイデイの日にサファリ、サンドボードを楽しむシーンが収録。
カノアファンには贅沢過ぎるような内容だ。
コンテスト序盤
Vlogはまだ薄暗い内の会場、Jベイでのカノアのサーフィンシーンから始まる。
朝食の後、ワックスアップをしてヒートの準備、ヘッドホンで周囲の雑音を遮り、波に乗って勝つことだけに集中する。
今年のJベイはファイナルデイを除くと平均的なコンディション。
カノアの武器であるバラエティ豊かなライディングがスコアに結び付き、初日のR1は快調なスタートを切った。
ヒートの後は外に設置されたジャグジーで冷えた身体を温め、フリーサーフィンへ。
コンテスト2日目はサイズアップ。
R3でリプレイスメントのフレデリコ・モライスをコンビネーションスコアに追い込んで圧勝したカノア。
世界ランキング5位。南アフリカでも大人気でヒート後はファンに囲まれていた。
レイデイ
レイデイ初日は友人とドライブしてサンドボードへ。
サンドボードとは簡単に言うと砂丘で楽しむスノーボード。
バンクを見つけると当て込んでしまうのはサーファーの性か…。
レイデイ2日目、カノアがハンドルを握り、サファリへ向かう。
いきなり目の前にキリンが立ちはだかる。
バッファロー、シマウマ、トラ、ホワイトタイガー、ライオン。
広大な土地に暮らす大型動物の姿を見ることが出来るサファリは他のCT選手にも人気。
南アフリカの景色は心が震えるほど美しい。
エンディング
R4でもリズムを崩さずに勝ち上がったカノア。
ヒート後には愛用の白いキャップに付いた思い出の染みについてのエピソードを公開。
そして、いよいよファイナルデイ。
イベント中、最大のウネリがヒットしたと同時に急激に冷え込み、ダウンジャケットを着込む。
QFの対戦相手はタイトル争いをしている一人、イタロ・フェレイラ。
ベストを尽くしたものの、ここで敗退して5位でフィニッシュ。
部屋に戻り、悔しさを表に出す。
それでもブラジル、南アフリカと2戦続けての5位で世界ランキング5位も変わらず。
誰が優勝しても関係無い、本当に良いポジションにいるよと冷静に話すカノア。
荷物をまとめ、「STAB MAGAZINE」のエディターにいじられながら、車に自らボードバックを積んでいるとファンの男の子がやってくる。
なんと!カノアはブラジルで乗っていたサーフボードを一枚プレゼント。
ボトムにマジックで「Keep ripping and stay in the water!!」と書き込み、来年も会おうぜ!と声をかけた。
次の舞台は昨年2連覇を達成した『Vans US Open of Surfing』の予定。
ホームでの密着だけに違った視点になりそうだ。
(空海)