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2020年東京オリンピックの選手選考も兼ねた『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』が9月7日〜15日に宮崎・木崎浜で開催される。
ISAワールドサーフィンゲームスとは、世界最大のアマチュア団体「ISA」が主催して世界中(2018年は42カ国)から代表選手が集まり、チャンピオンと国のランキングを決める「サーフィンのワールドカップ」
愛知県・田原で開催された昨年の同イベントでは、日本代表「波乗りジャパン」の五十嵐カノア&村上舜が2位と4位でそれぞれメダルを獲得。
更に団体では金メダルを獲得と54年の歴史で初めての快挙を成し遂げていた。
今年はケリー・スレーター、ステファニー・ギルモア、コロへ・アンディーノ、ガブリエル・メディナを始め、CTランキングを元に各国最大で3名、男女合わせると6名のCT選手が参加。
実際のオリンピックよりも多くのCT選手が参加することになり、同時に2020年東京オリンピックでも予定されているビーチカルチャーに関わるフェスティバルも行われるため、開催まで一年を切った本番を最も意識するイベントになるだろう。
そんな『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』の見どころを徹底解説。
▼目次 1.日本代表はアジア1位狙い 2.海外強豪選手が多数集結 3.パレード&開会式 4.サーフィンフェスティバル 5.五輪選考について |
日本代表選手がアジア1位になれるのか?
『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』は2020年東京オリンピックの選手選考も兼ねている。
このイベントで用意されている枠は男女共に4枠ずつ。アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアの4地域でそれぞれ上位1名のみ。つまり、日本人がこのイベントで枠を獲得するためにはアジアの中でトップになる必要がある。
アジアでこのイベントに参加する国は日本の他、台湾(chinese taipei)、韓国、中国、モルディブなど。
他国も例年以上に強豪選手を派遣予定とのことだが、過去の成績を考えるとアジアの中で日本はダントツに強く、アジア1位になるのは、ほぼ確実。今回は’アジア’の中の争いというより、日本代表の中での争いになると言える。
海外強豪選手が多数集結!
冒頭でもお伝えした通り、『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』には、各国最大で3名、男女合わせると6名のCT選手が参加する。
例えば、アメリカ代表はコロへ・アンディーノ、コナー・コフィン、ケリー・スレーター。
ウィメンズはキャロライン・マークス、カリッサ・ムーア、コートニー・コンローグ。
ブラジル代表はイタロ・フェレイラ、フィリッペ・トレド、ガブリエル・メディナ。
ウィメンズはタティアナ・ウェストン・ウェブ、シルヴァナ・リマ。
オーストラリア代表はライアン・カリナン、ジュリアン・ウィルソン、オーウェン・ライト。
ウィメンズはステファニー・ギルモア、サリー・フィッツギボンズ、ニッキ・ヴァン・ダイク。
その他にもフランス代表のジェレミー・フローレス、ミシェル・ボウレズ、ジョアン・ドゥルー。南アフリカ代表のジョーディ・スミスなど、名前だけ挙げると他の国には到底太刀打ちできないような強豪が勢揃いする。
特に平均的なビーチブレイクという宮崎・木崎浜の波から想定するとエアリアル勝負になる可能性が高く、ブラジル代表の強さが際立つ可能性が高い。
但し、ブラジル代表は今回のイベントでアジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアの4地域に入っていない(アメリカも)ため、選手選考には無関係。直後にサーフランチでのCTが控えていることを考慮するとサーフィンをセーブする可能性がある。
ちなみに日本では久しくCTが開催されていないため、初来日の選手も多く、日本の独特の文化をどのように受け入れるかも興味深いところだ。
パレード&開幕式
8日間に渡る長い戦いの前、9月7日(土)にはオープングセレモニーがKIRISHIMA ヤマザクラ宮崎県総合運動公園(第2陸上競技場)で開催される。
パレード・オブ・ネイションズでは、各国の選手団がマーチングバンドと共に行進。民族衣装を纏う国もあり、国際色豊かなパレードになる。
開幕式では、各国から持ち寄った海の砂を一つの箱におさめる「サンド・オブ・ザ・ワールドセレモニー」という、サーフィンを愛する参加国の選手の絆、通常のサーフィン大会とは異なる平和の祭典を象徴する儀式が行われ、最後に壇上で全ての国旗が掲げられる。
GRENNROOM FESTIVALをモデルにしたフェスティバル
『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』のもう一つの目玉になりそうなのが、毎年横浜赤レンガ倉庫で開催され、今年で15年目を迎えた「GRENNROOM FESTIVAL」をモデルにしたフェス。
出演アーティストもDef Tech、平井大、Rickie-Gなど実際に「GRENNROOM FESTIVAL」に参加したことがあるメンバーの出演が決定している。
更に「GRENNROOM FESTIVAL」でも行われているフードコーナーやマーケットなども併催される。
2020年東京オリンピックでも期間中に「サーフィンフェスティバル」が開催される予定で、実際に今年の「GRENNROOM FESTIVAL」には五輪関係者も視察に訪れ、「いくつかのフェスを検討していくなかで関係者の間ではこのGRENNROOM FESTIVALが一番理想に近いということになった。五輪でもこのようなフェスにしていきたい。」とコメントを残していた。
『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』でそれが形となり、2020年東京オリンピックのモデルになることが予想される。
五輪選考について
史上初、オリンピックの種目となるサーフィン。
出場選手はメンズ、ウィメンズ共に20名ずつで、国別の枠はメンズ、ウィメンズ共に最大2名ずつという決まりがある。
選手選考は少し複雑だが、優先順位と枠は以下の通り。
1. 2019年CTランキング(2019年12月に決定)
→上位メンズ10名/ウィンメンズ8名
2. 2020年ISAワールドサーフィンゲームス(2020年5月開催、場所未定)
→上位メンズ4名/ウィメンズ6名
3-1. 2019年ISAワールドサーフィンゲームス(2019年9月、宮崎開催)
→アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニアの男女トップ1名ずつ
3-2. 2019年パンアメリカン競技大会(2019年8月終了)
→ペルーのルーカ・メシナス、ダニエラ・ローザスが暫定的ながら出場権を獲得(詳細)
★その他、開催国枠として日本は男女共に1名。日本人選手が男女各1名でも枠を獲得した場合、開催国枠は返上となり、2020年『ISAワールドサーフィンゲ0ムス』のランキングから他の国の選手が繰上げで選ばれる。
(THE SURF NEWS編集部)
★THE SURF NEWSは『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』のオフィシャル・メディアパートナーとして協力しています
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