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「タヒチはオウエン優勝。JPSA大洗ではコーチしながらゴミ拾い」-F+

F+(エフプラス)

え~、オウエン・ライト??  みたいな。
タヒチ、オウエン優勝。コロヘがワイルドカードに敗れているので、イエロージャージーはフィリッペ。それよりジョーディがタイトルレースの2位に躍り出た、ってのがリリースのタイトルになるってのも、なんかどうなの、的な。

セス・モニーツはこの試合3位でアメリカのオリンピックCT枠争いに参戦。コロヘは固いだろうけど、セス、ケリー、コナー・コフィンの2位争いが熾烈かなぁ。今のところはまだジョンジョンだけど、ひっくり返るのは時間の問題だろうし。

イエロージャジーの落とし穴はタヒチやパイプみたいなローカルノーリッジの大事な会場に多い。早いラウンドでの対戦相手のワイルドカードがその波のエキスパートだからだ。今回のコロヘはまさにそれ。

 PHOTO: © WSL / Dunbar

しかし、遠くのタヒチ、ワールドタイトル争いより、目先のJPSA大洗、金尾玲生、超カッコいいぞ、だ。

今回コーチとしてJPSAの試合に大洗にきている。カメラ無し、超楽しい。
コーチとして、試合の現地に入ってからは、もうそこまで来ちゃったら何ができるわけでもないけど、ちょっとした調整可能なタイミングとか、波選びとか、その辺は間に合うので、フリーサーフィンを見てあれこれ調整する。でも、残念ながらここまでの大洗は今一つ波に恵まれず、波待ちが長いので、見ているほうは暇だ。暇こきながら、いろいろ見ている。

最近の若い子に多いんだけど、あの、サーフィン終わって海から上がってくるときに海にお辞儀するの、流行ってるでしょ。あれ、何? 私はあれ、どうしても好きになれない。悪いことではないけど、それをやることが礼儀正しいとも思わないし、ただのパフォーマンスにしか見えない。海に感謝する、今日も怪我無く練習させてくれて、ありがとうございます、という気持ちはいいけど、表し方が違うかな、と思う。
あの年齢の子が自主的にそれをやるとは思えないので、大人たちに指導されてるんだろうけど、そんなこと指導するなら、お辞儀しなくていいから、ごみひとつ拾って家に持って帰ってこい、って指導してくれ。

以前からおばさんはあのお辞儀パフォームが好きじゃないので、そういう子は結構観察している。で、今日はオバサンの目の前にペットボトルのゴミが二つあって、そのすぐ横に板置いてサーフィンしてる人もいたし、ほとんどの練習組はその近くを通って行き来していたし、誰か拾うのかな、と期待してたけど、誰も拾わないので結局は私が拾うんだな、と半ばあきらめながら、ずっと見ていた。みんな、お辞儀してもゴミは無視で海に置き去り。違うだろ、それ。ふざけるな!

まったく何が海を愛するサーファーだ、と非常に嫌な気分でごみを見ていると、海から上がってきた金尾玲生プロ(お辞儀パフォームなし)が、ごくごく自然に大きめのプラごみを手にした。他の小さいものも、自分が持てるだけ拾った。かっこいいぞ~。思わず手をたたいて、実はね、といきさつを話し、そのあとプチごみ拾いイベント(笑)。

あのね、海に感謝する気持ちがあるなら、お辞儀なんていらないからプラごみ拾って家に持って帰れ。お辞儀はカッコだけ、プラごみ拾いは海に実利あり。どっちもひと手間。でも本当に海を愛しているのはどっち?
うわべの感謝なんていらないよ。

F+編集長つのだゆき

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