意外なことに世界の中でもウェイブプールシーンが最も盛り上がっているイギリス。
2015年8月にはサーフ・スノードニア(ウェールズ)、2019年11月オープン予定のザ・ウェイブ(ブリストル郊外)、そして3つ目となるモダンウェイブプール建設の計画が発表されました。
計画を発表したのはウェイブガーデン社ということで、新たに計画されているウェイブプール「Emerge Surf Birmingham(イマージ・サーフ・バーミンガム)」もまた、ウェイブガーデン社の造波装置を利用したウェイブプールとなります。
ウェイブプール名からも分かる通り、建設予定地となっているのはバーミンガム近郊で、バーミンガムから東に7マイル(約11キロ)ほど離れたエリアだそうです。
バーミンガムの位置は以下となります。
イマージ・サーフの規模は、2,500万ポンド(約32億円)を投じる15エーカーのサーフパーク施設となり、その中の一部がウェイブガーデン社のザ・コーヴを使用したウェイブプールになるとのこと。
当初の計画が変更になる可能性は高いウェイブプール建設ですが、予定としては今年後半に着工し、2021年春のオープン予定だそうです。
ウェイブプール以外には、サーフスクール、サーフショップ、カフェ、レストラン、多目的フィットネススタジオ、マッサージルーム、キッズ向けプレイルームなども併設される予定。
ウェイブプール建設というと取り沙汰されるのが地域にもたらす経済効果で、ウエスト・ミッドランズ・グロース社が経済インパクト評価を行ったと言います。
その評価によると、イマージ・サーフは100人ほどの正規社員の雇用機会をもたらし、経済効果は年間で1,800~2,100万ポンド(約23~27億円)、来場者見込みは年間で25万人ほどとのこと。
大規模建造物ができることになるので環境面への影響も気になりますが、再生エネルギーや低炭素化技術を利用することで、環境へのインパクトは最小限に抑えるそうです。
さて、イギリスではすでに3つ目のウェイブプールとなるのですが、今後はロンドンやエディンバラ(スコットランド)でも建設予定があるとか。
これほどまでイギリスでウェイブプールが盛り上がっている理由としては、イギリス初となったサーフ・スノードニアが成功しているからでしょう。
ウェイブガーデン社が勢力を強める一方、そろそろウェイブガーデン社以外の造波装置を使ったウェイブプール建設の話題が聞こえてこないのか気になります。