スペインで開催されていたWSLのハイグレードコンテスト、Women’s QS 10,000「ABANCA Galicia Classic Surf Pro」が終了。
WSLが開催するウィメンズQSイベントの中で、2019年はたった2戦しか用意されていないこの最高グレードのコンテストで、日本の都筑有夢路(つづきあむろ)が快挙を達成!
並み居る強豪を抑え、見事優勝を手にした。
現役CT選手をはじめ、並み居る強豪を次々に抑え見事ファイナル進出
今大会でシード権を持たずラウンド1から出場した都築は、序盤から世界のトップサーファーにもひけを取らないライディングで快進撃を続ける。
ラウンド4ではジョアン・ディファイ、クオーターファイナルではシルバナ・リマ、セミファイナルではチェルシー・トゥアーといった現役CT、元CTの強豪選手を次々に下してついにファイナル進出。
そしてファイナルでは、現役CT選手のブロンテ・マコーレーと対戦。これまでのコンディションとは一転、波数が少なくブレイクしづらいコンディションでの戦いとなったが、序盤から積極的に波を掴んでいった都築が僅差ながらも終始ヒートをリード。さらにヒート終了間際では、だめ押しの6.50ptをスコアし、そのまま逃げ切る形で見事優勝!
このハイグレードコンテストで日本人女子初の快挙を成し遂げた。
今大会の結果により貴重な10,000ptを獲得した都築は、QS世界ランキングを48も上げて8位に浮上。これで2020年のCTクオリファイ候補として一気に名乗りを挙げることとなる。
2019年シーズンのウィメンズQSイベントは残り9戦となるが、このうち上位ランキングに大きく影響を与えるのは、6000、3000のグレードが各1戦づつあるのみ。まだQS後半戦の結果やCT選手の動向次第ではあるものの、このままクオリファイ圏内を維持する可能性は十分にある。
そうなると、WSL女子の世界ランキングは、都筑有夢路が事実上の日本人TOPとなるが、2020年東京オリンピックにおけるCT選手からの出場枠は2019年ランキングが対象のため、現在のところ2020年のCTランキングは対象外。
日本人初の快挙を成し遂げたところで、オリンピック枠を確保することはできないが、今回の結果により2020年ワールドサーフィンゲームスの出場権を得る可能性は高く、これまでISA大会やオリンピック選考であまり日の目を見なかった都筑が、土壇場でオリンピック出場権を獲得できるチャンスもありそうだ。
日本初のウィメンズCT選手の誕生となるか。彼女の後半戦の活躍に期待しよう!
Go! Amuro!
WSL Women’s QS 10,000「ABANCA Galicia Classic Surf Pro」結果
優勝:都筑有夢路(日本)
2位:Bronte Macaulay(AUS)
3位:Macy Callaghan(AUS)
3位:Chelsea Tauch(BRB)
5位:Philippa Anderson(AUS)
5位:Isabella Nichols(AUS)
5位:Sage Erickson(AUS)
5位:Silvana Lima(BRA)
WSL公式サイト
https://www.worldsurfleague.com/
(THE SURF NEWS編集部)