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「WSG宮崎&五輪日本代表、今季のワールドチャンピオンと来季のQS改革について」- F+

F+(エフプラス)

今日本でCTやったらこうなる、という感じの宮崎ISAワールドサーフィンゲームス2019も終了。ブラジル強いなぁ、ってあのメンバーじゃね、もうどうにもこうにも(笑)。例えば全地球軍として世界中から選び放題でチーム組んでも、あの3人でいい感じだもんな。究極のオールラウンドチーム。

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日本チームは五十嵐カノアの意外な早い段階での敗退の代わりに、村上舜がファイナルまで勝ち上がって2年連続の4位、押しも押されぬメダル候補。おかげで団体3位入賞。今自分のできることが短時間のヒートの中でしっかりできればこういうことが起こる、ということなんだと思う。

女子の筆頭は松田誌野の15位。まぁ、このふたりは先に志田で行われたこの試合の選手を選考する大会の優勝者で、実力云々というより、今現在勢いに乗っている、ということなんだろう。ここ半年絶好調、今が旬という話。この今が旬の選手には特有のオーラがあって、ジャッジもついつい点出したくなっちゃう、みたいなこともある。ノッてる選手へのオーバースコアはつきものだし、それがまた自信と結果を加速する。

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サーフィンというのは好不調にいろんな要素があって、いつも実力通りの結果とはいかない。特に大きな要素を占めるのは自分に対する絶大な自信と板だ。たぶんふたりとも今の板がいいんだろうし、だから自信もって攻め込めるんだろうと思う。結果もついてくるので、ますます相乗効果、という流れ。

でも板は折れるし、消耗品だし、好調は長く続くほうが珍しい。一度つまずけば、あっという間に流れは変わり、自信がなくなり、絶不調期が来る。それをどう乗り越えるかにその選手の真価が現れる。好不調のアップダウンは誰にでも必ずある。過去最長の好調はケリーの90年代とかかな。まぁ、今はあの時の好調の借りを返してる感じ? (笑) 世の中バランス。

PHOTO: © WSL / Van Kirk

WSLではフレッシュウォータープロが終了、ガブリエル・メディーナとレイキー・ピーターソンが優勝した。
タイトルを語るにはまだ早いとはいえ、さまざまなことを考えるとガブとカリッサかな、と思う。開幕のGCの印象ではガブ、次元違うし、と思ったけど、ようやく次元とランキングがあってきた感じ?
また、この試合では観客がジャッジできるシステムがテスト導入された。今のところ結果には反映されないけど、いよいよくるか、オーディエンスポイント。まぁ、とにかく新たなファン獲得にあの手この手ってことだ。

来シーズンから登場するQS10000だけのツアー、チャレンジャーシリーズなるものも発表された。普通のQSは5000、3000、1500、1000だったかな、になる。で、詳細を確認したんだけど、だからどうこうはない。何も変わらず、QSランキングは1本、チャレンジャーシリーズはシードで足切り。個人的にはCT選手を5000以下の試合に出れないようにして、CT、チャレンジャー、QSの3レベルのツアーかな、と思ってたんだけど、今のところQS1000にもCT選手が出れるのは変わらずとのことなので、単に10000だけまとめて別名保存(笑)。う~ん、よくわからん。

今のQSの問題点は、新しくツアーを回り始めた名もなき才能ある人が10000に出れるシードを取るのに1年以上を費やす、という部分だと思う。まぁ、5000を4試合優勝すればいいわけだけど、10000に出れないイコールクオリファイは実質ないわけで、その辺妙に狭き門だと思う。でもって一度ハイシードとれちゃえばなかなか落ちない、一度CTに入っちゃえばなかなか落ちない、って現実があり、なんか既得権が守られすぎていて、大規模な入れ替わりが起こりにくいシステムになってると思う。まぁ、どこでも同じだけど、出る杭は打たれる的な感じ?
それでも力のある人は打たれながらも出ていくわけだけど。

F+編集長つのだゆき

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