世界中からトッププロが集まる冬のオアフ島ノースショア。
トリプルクラウンを始め、多くのコンテストが開催される中、フリーサーファーにも多額の賞金獲得のチャンスがある。
それが映像コンテストの最高峰と言われる『O`NEILL WAVE OF THE WINTER』だ。
世界中の波情報を発信する「Surfline」が主催するこのコンテスト。ケリー・スレーターを始め、ジェイミー・オブライエン、カラニ・チャップマン、コア・ロスマン、ネイザン・フローレンスなどが過去に受賞。
昨年は松岡慧斗が日本人として初めて受賞して大きな話題になっていた。
そして、今シーズンは世界中の海を綺麗にするために活動を続けている「4ocean」がスポンサーとなり、過去10年間で最も記憶に残る波に乗ったサーファーを称える『The 4ocean Wave of the Decade Award』が開催される。
過去の受賞者9名に加えて2019/2020シーズンの受賞者の中から最も優れた一本を決めて、『The 4ocean Wave of the Decade Award』の名誉と10,000USドルが贈られるのだ。
4oceanとは?
ある二人の若いサーファーがバリ島で直面したゴミ問題が4ocean設立のきっかけ。
バリ島や彼らが住むアメリカを中心に活動してきた海を綺麗にする活動に多くの人が賛同。
「私達はプラスチックの使用を止めるために今までの消費生活を変え、海と海岸線を綺麗にする活動をしています」
4oceanが掲げるミッションはシンプルに愛する海を救うこと。
世界の海には毎分トラック一台分、一年に換算すると70万トンという途方もない量のプラスチックが廃棄されている現実がある。
プラスチックは捨てられた瞬間から自然に還らないゴミとなり、海の生態系を崩しているのだ。
4oceanはその「海の悪」とも言えるプラスチックゴミから海を救う様々な活動をしている。
例えば、4oceanの公式サイトで販売されているリサイクルされたブレスレットが資金になり、漁師やダイバーを海のゴミを集める活動に加えたことでボランティアによるビーチクリーンだけでは拾いきれない大量のゴミを集めることに成功。
2,000円のブレスレットを1個購入するだけで約400gのゴミが回収出来る計算とのこと。
その他にもキャップやTシャツ、水筒などが販売され、4oceanの活動資金になっている。
WSLもこの海洋プラスチックの問題に取り組んでいる昨今、私達もサーファーとして改めて考えてみる必要があるだろう。
4ocean公式サイト:https://4ocean.com/
(空海)