五十嵐カノアのオフシーズンはある意味オンシーズンよりも忙しい。
1月はポルトガルで過ごし、2月はその模様を動画「FREEDOM」としてKanoa Igarashi名義のYOUTUBEチャンネルで公開した。
2月上旬に地元ハンティントンビーチで「FREEDOM」のローンチパーティを開催した後、ハワイ州観光局親善大使就任の記者会見や、日本で新規スポンサーの撮影や取材などをこなしてバリ島でサーフボードの調整。
3月にはNYに飛び、「FREEDOM」のプレミア試写会を行なった。
NYでもカノアの人気は高く、会場は大いに盛り上がっていたようだ。
NYでもカノアは忙しく、スケジュールは分刻み。
ウォールストリートジャーナルの取材でダウ・ジョーンズ社、FacebookやInstagramへの訪問や、世界最大のニュース番組「CNN」にも出演。
中でも「CNN」の注目度は高く、難しい質問にも対応。
新型コロナウィルスの影響で開催が微妙になってきた東京オリンピックについて実際に東京滞在で感じたことや、もし、オリンピックが開催されなかったことによる日本の影響、最後に金メダル獲得の決意を示した。
以下インタビューより抄訳。
「アスリートとして、いつでも、どこにいても準備を万端にしておくしかありません。オリンピックのサーフィン競技が7月26日にスタートしますが、僕たちアスリートは何年も前から準備をしてきたので、明日開幕したとしても十分に準備できています。万が一延期されたとしても、対応していくしかありません。」
「もし延期になったとしたら、多くのアスリートは失望すると思います。自分が起こしたケガではなく、自分ではどうすることもできないウイルスが原因だとしたら余計にショックを受けると思います。それでも、大切なのは自分がコントロールできることは、しっかりコントロールすることだと思います。」
「この間東京に行ったとき(2月下旬)、何が起きているのか正確には把握できませんでしたが、多くの人はマスクをつけて消毒液を持ち歩いていました。でも僕は自分のルーティンを崩さず、サーフィンやジムにトレーニングに行ったんです。適切な予防策が取られれば、そこまで問題無いだろうとと思っています。」
「オリンピックが延期やキャンセルになったら、日本には大きなダメージになる。ここ数年で日本はものすごく色んなことが変わり、国を挙げてどれだけ準備をしてきたのかが見て取れます。日本を訪れる度に五輪が近づいていることを感じました。誰もそのような展開は望んでいません。」
「子供の頃は自分がオリンピックを目指すなんて考えたことはありませんでした。でも4年前に五輪の追加種目として決定し、新しい夢が出来ました。そして去年の11月には出場の内定を得ることができ、今は金メダルに集中しています。」
(空海)