ナイキから投資会社のブルースター・アライアンス(Bluestar Alliance LLC)へと売却されたサーフブランドのハーレー(Hurley)。
売却完了予定となっていたのが昨年2019年12月のことで、それからと言うもの大規模なライダー削減が行われ、レジェンドのロブ・マチャドに始まり、2×ワールドチャンピオンのジョンジョン・フローレンスまで契約解消と相次ぎました。
その連鎖はメンズからウイメンズのワールドチャンピオンへと続き、1月頭にスタブ誌はカリッサ・ムーアのサーフボードからハーレーのステッカーがないように見えるので契約解消かもしれないと報道。
なのでしたが、2月終わりにハーレーがプレスリリースにて、カリッサと複数年契約を更新したと発表しました。
ハーレーライダーが激動の時期において、多くのライダーが契約解消となる中での契約更新となったカリッサ。カリッサによるコメントは以下となります。
ハーレーとのパートナーシップを更新できてエキサイトしてるわ。
最近は大きな変化に溢れてるけど、私は今後については楽観的だった。
ハーレーの革新は、海の中でも外でも私がベストなパフォーマンスを行う支えになってくれてるの。
これからもチームとしてデザインプロセスに携われることを楽しみにしているわ。
カリッサが契約解消した可能性があると報じたスタブ誌は、後にカリッサが2018年から2025年までの7年契約を結んだとハーレーから確認したとアップデート。
なのですが、7年契約中であればプレスリリースで契約更新を報じるのは少しおかしいので、契約内容の変更などといった何らかの動きがあったように思われるニュースです。
さて、先ほどのカリッサのコメントでは「今後については楽観的」とありましたが、ハーレーはカリッサのメインスポンサーではないということも理由の一つかもしれません。
プロサーファーのスポンサーは、基本的に最もノーズ近くに貼られているステッカーの企業が、最もサポートしていると言われています。
サーフブランド以外のスポンサーの場合は、契約条件としてステッカーを貼ることを求めない場合もありますが。
高級腕時計メーカー「ブライトリング」のライダーであるケリー・スレーター、ステファニー・ギルモア、サリー・フィッツギボンズはブライトリングのステッカーを貼っていませんし。
話を戻して、カリッサはハーレーライダーではありますが、メインスポンサーはレッドブルです。
ハーレーはサーフィン界ではビッグブランドであるものの、まだメジャースポーツではないサーフィンという狭い市場でのビジネス。
一方、レッドブルはエナジードリンク界のビッグブランドでターゲットは幅広いので資金力が異なり、サーフブランド以上のサポートができるのでしょう。
ちなみに、カリッサのスポンサー事情は幼い頃から共に注目を浴びていたコロヘ・アンディーノと似通っていて、コロヘもハーレーライダーですがメインスポンサーはレッドブル。
二人とも、レッドブルがメインスポンサーになる以前は、アメリカの大手スーパーマーケット「Target(ターゲット)」がメインスポンサーでした。