現地時間3月12日、冬のハイシーズンを終えたノースショアからサーファー達はホノルアに集まり、シーズンで最も素晴らしい映像を称える『O`NEILL WAVE OF THE WINTER』の授賞式へ。
昨シーズンは松岡慧斗が日本人として初めて総合優勝に輝いたことで日本でも大きな話題になったこの賞。
記念すべき10周年の名誉を手に入れたのはJOBことジェイミー・オブライエンだった。
エントリー期間の11月1日〜2月29日の間、パイプラインでの揺るぎないコミットメントで約20もの映像を残し、2015年以来2度目の総合優勝で賞金の25,000USドルも獲得。
10年間で2度の優勝はJOBただ一人。
更にシーズンを通してのコンスタントなパフォーマンスが評価され、2度目の『Overall Performance』受賞。
普段はVlogで三枚目の顔を見せているJOBだが、シリアスな場面ではきっちりと仕事を決めてくる。
これが彼の人気の秘密だろう。
今シーズンのノースショアは11月と12月のアーリーシーズンが特に良く、ジャッジのジェリー・ロペス、ショーン・ブライリー、シェーン・ドリアン、パンチョ・サリヴァンは200を超える映像を波のサイズ、ライディングの難易度、スタイル、全体的な難しさの4つの判断基準を元に評価した。
また、1月にはオフザウォールでの映像で安室丈が月間のトップ5に選ばれていた。
JOBが総合優勝に輝いた映像は11月24日のパイプライン。
レイトドロップからグラブレールでファーストセクションからバレルイン。スピットと共に吐き出された最高のチューブライディングだった。
「信じられないね。畏敬の念を抱いているよ。先月はとても緊張していたんだ。Surflineを始め、、ショーン・ブライリー、シェーン・ドリアン、パンチョ・サリヴァンに感謝したい。あなた達は自分にとって重要なサーファーであり、自分がパイプラインでサーフィンする時の目標でもあるよ」
ジェイミー・オブライエン
「今年はパイプラインが良くなった時が本当に多かった。波が良くなった時は仕事を切り詰めることになる。今年のジェイミー・オブラエンは最高だった。彼は数本の波ではなく、毎月沢山の波を乗っていて、一人で支配しているように見えたよ。彼はパイプラインとの関係を強化してパイプラインは彼に素晴らしい波を与えた。優勝した波でのテイクオフは狂っていたよね。スリップしながらフェイスを滑り、深く深くバレルに入った。あれは大きくて危険な波だったよ。長いチューブの後、最後にスピットが吹いてから出てきたのさ」
ジェリー・ロペス
『4ocean Wave of the Decade』
今年は『O’Neill Wave of the Winter』の10周年を記念して過去10年のノースショアで最も記憶に残る波に乗ったサーファーを称える『4ocean Wave of the Decade』という特別賞が設立され、2011/2012シーズンの勝者、リーフ・マッキントッシュが受賞。
10,000USドルの賞金が与えられた。
「これは言うべきではないだろうけど、実はあの日ビールを何杯か飲んで海に入ったんだ。あの波に乗れたのは少し酔った勢いがあったのかもね。過去の最高の波…。このような賞を貰ったのは初めてさ。だから、凄い光栄だし、興奮しているよ。9年前のチャンスとサポートに感謝するよ」
リーフ・マッキントッシュ
「私は長年に渡って全ての波について良く考えてきた。そして、あの波を超える波はないなと思ったんだ。最初から最後まで完璧な波。映像を切り取るとまるで学校のノートに描かれるような見本さ。彼が6’6”という短いサーフボードに乗っていたという事実も私達を驚かせたんだ。9年経っても本当に凄い波だよ」
ジェリー・ロペス
その他、ウィメンズの『Overall Performance』にはモアナ・ジョーンズ、19歳以下の『Breakthrough Performer』にはブラジリアンのジョアン・チアンカが選ばれた。
(空海)