2017年よりジョン・ジョン・フローレンスのコーチを務め、2度目のワールドタイトルを導いたロス・ウィリアムス。
1973年生まれで、元CT選手。WSLのコメンテーターを務めていたこともある。ケリー・スレーターやロブ・マチャドなどをはじめとする“モーメンタム世代”の中心メンバーの一人である彼は、日本にもファンが多い。
かつて世界の第一線で活躍していたロス・ウィリアムスに、現在の生活やジョン・ジョンのコーチングについて聞いてみた。
-最近はどんな生活を送っていますか?
今はジョンのコーチ100%ってところだね。ツアーに同行すれば、ほかの事なんてできないよ。
-以前は、トラベルサーファーへのレッスンやレンタルコテージの経営もしていましたね。
実は今まで住んでいた家を売って、新しい家を建ててる最中なんだ。今の家の近くだけどね。子供たち(娘3人)も大きくなってきて、手狭になってきたんでね。だから今はレンタルコテージもレッスンもやってない。
-ジョンのコーチはどのような経緯で務めることになったのでしょうか?
ジョンは生まれたころから知ってる(笑)。同じノースショアだから。
僕も彼も、子供のときから続けてきたサーフィンっていうスポーツに関して情熱をもってるんだ。高いレベルでのサーフィンを続けたいと思ってるし、ほんの小さなディテールがサーフィンを大きく変えることもよく知ってる。それはジョンも同じだと思う。僕たちは、性格と目指すところがうまくあってる感じかな。
-コーチングではどんなアドバイスをしますか?
技術的なことから、メンタルや戦略までアドバイスするよ。
そのときによって、その内容の比率は変わる。
-成績にむらがあったジョンに、どんなアドバイスがキーになったと感じますか?
ゲームとしての試合への熱意。彼がそれを受け入れたってことかな。
-最終戦までもつれ込んだ2017年タイトル、何を伝えましたか?
地元であり、まだ無冠のパイプマスターズはプレッシャーもあったと思うけど、シンプルに、目の前のことに集中するだけ。それは自分でコントロールできるわけだから。
-コーチとして重要な部分は何だと考えますか?
アマチュアの選手をサポートする場合でも、レベルとかにはまったく関係なく、コーチに重要なのは選手との相性だと思う。
-ジョン以外にもコーチを担当しているサーファーはいますか?
いない。僕はジョンの専属コーチだから。
-CT選手では、今年から五十嵐カノアの国籍が日本になります。日本人選手の印象を教えてください。
カノアは強いサーファーだ。年齢とともによくなってくと思う。
僕はヒロト(大原洋人)のサーフィンは好きだよ。パワフルなターンを持ってる。そのまま進めばいいよ。
-オリンピックについてどう思いますか?
個人的には、プールでやればいいのに、って思う。特にこれといってうわさは聞いてないけど、プールでやったらクールだよね
-モーメンタムメンバー達との交流は続いていますか?皆、今現在はどのように「セカンドサーフィンライフ」を送っていますか?
ケリーは現役だけど、ほかはみなそれぞれ元気でいろいろやってる。みんなサーフィンは続けてるよ。一年に一度は必ず僕のホームタウンのノースショアで会うことになる。ノースショアに住んでるって、そういう意味ではラッキーなことだと思う。
▼モーメンタムメンバー。90年代にオーストラリア・ナラビーンで行われたCoke Classicにて。
COVER PHOTO: (C)WSL/ MATT DUNBAR
(THE SURF NEWS編集部)