THE SURF NEWSでは、「新型コロナウイルスによるサーフィン業界への影響まとめ」記事内で全国各地の来訪自粛要請や駐車場の閉鎖情報を随時更新してきた。
4月初旬に千葉一宮や宮崎がサーフィン目的での来訪自粛要請を出し、その動きは徐々に全国に拡大。16日に緊急事態宣言が全国を対象としたことで、その直後の週末はサーファーにとってある種の転機となった。
前日の豪雨から一転、19日の日曜日は、波も上がり快晴となるなどサーファーが集まりやすい条件が揃う特異日だった。湘南をはじめ多くのポイントに多数サーファーが現れ、その様子を首都圏キー局が報道。「不要不急の外出自粛に応じない国民がいる」などと批判されるケースが相次いだ。
その後、22日には日本サーフィン連盟(NSA)が、「全てのサーファーの皆さんへ」と題したメッセージを発信し、 生活エリアを超えた移動を避け、各地の要請事項の遵守を守るよう呼びかけた。 NSAが所属会員を超え一般サーファーに対しても呼び掛ける異例の対応をした。
こうした対応もあってか、既に人出の収まった海の様子も報道されるようになってきたが、医療機関の少ない地方は大型連休に対して危機感を強めており、各地の対応も強化されている。現時点で把握している情報のなかから主なものを抜粋してまとめた。
記事末尾では、現時点での皆様の状況をお伺いしたく第2回アンケートを実施中。是非ご協力をよろしくお願いします。
東京五輪サーフィン会場 千葉・一宮
東京五輪サーフィン競技会場の釣ヶ崎海岸(志田下)がある千葉県一宮町は、全国に先駆けて来訪自粛を呼びかけ、海岸沿いの駐車場を閉鎖。
4月17日には、一宮町やいすみ市などの6市町村が来訪自粛を求める共同声明を発表し、4月20日には千葉県の森田知事もサーフィン等目的での県内来訪を控えるよう呼びかけた。
一宮町では、駐車場閉鎖後も周辺道路には迷惑路上駐車が多く見られたことから、一宮海岸周辺の町道を4月24日から6月末まで通行止めにした。
神奈川・湘南
神奈川県は、海岸沿いの市町村からの要請を受けて、駐車場閉鎖等の対応を進めていたが、4月22日に鎌倉や藤沢など11自治体が海岸の封鎖や利用制限を要望。神奈川県の黒岩知事も「湘南の海に来ないで」と呼び掛け、大きく報じられた。
翌23日から、三浦から湯河原の海岸周辺に「海岸への立ち入りはお控えください」と書かれた看板が、約200枚設置された。
静岡・牧之原
Surf Stadium Japanによるウェーブプールの建設事業に加え、8000万円の予算を投入して静波海岸の温水シャワーやトイレ施設を整備するなど、今年何かと注目の牧之原市。
14日に県内外からの来訪自粛と活動自粛を要請し、今月完成したトイレやマリンスポーツステーションも使用停止。18日には駐車場閉鎖も閉鎖したが、関東サーフポイントの閉鎖により、市内海岸には県外サーファーが目立ったといい、GWを見据えて24日からは海岸への出入り口にある門扉も閉鎖した。
宮崎
宮崎県サーフィン連盟は、全国でも先駆けて5日からサーフィン目的での来訪自粛を呼びかけ、宮崎市内のサーフショップ等が加盟する「サーフカルチャー宮崎」もサーフスクールやガイドも自粛すること発表した。
GWを前に、21日、市内を含むすべてのサーファーに対してサーフィン自粛を求める看板を市内各地の海岸に設置した。日向市など周辺エリアでも同様の対策が行われている。
※2020/05/01追記
木崎階段前・加江田河口・こどもの国の海にアクセスする道路がバリケードで封鎖となり、ローカルサーファーも6日までサーフィンを自粛することとなった。
なお、5月6日が期限となっている緊急事態宣言について、政府は全国を対象に1か月程度延長する方針で調整を進めていることが報じられており、各地の対応は今後延長や変更となる可能性も十分ある。
THE SURF NEWSでは、「新型コロナウイルスによるサーフィン業界への影響まとめ」記事内で全国各地の来訪自粛要請や駐車場の閉鎖情報を随時更新していく。
(THE SURF NEWS編集部)
★第2回 THE SURF NEWS緊急アンケート
非常事態宣言発令目前の4/7に第1回アンケートを行い、現在第2回アンケートを実施中。「サーフィンをしますか?」との質問に対し、「自粛する」と答えたのは前回26%だったのに対し、今回アンケートは本日時点の速報値で69%を記録。以下の第2回アンケートに、是非ご協力よろしくお願い致します。
※TSNアンケートの回答は締め切りました。各回の結果は以下よりご確認頂けます。
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