コンテストのバックステージを公開した動画「SnakeTales」のボスで、五十嵐カノアを始め、グリフィン・コラピント、大原洋人、ナット・ヤング、過去にはレオナルド・フィオラヴァンティなどのコーチを務め、ステファニー・ギルモアの7度目のワールドタイトルにも貢献したスネークことジェイク・パターソンがコーチ業を引退すると発表した。
コーチ業の成功と「SnakeTales」
サニー・ガルシア、ケリー・スレーター、アンディ・アイアンズ、ミック・ファニング、タジ・バロウなどのスター選手が全盛期にCTを回り、1998年のパイプラインマスターではブザービーターでブルース・アイアンズを倒して優勝経験もあるスネーク。
その他にもJ-Bay、サンセットでは2度の優勝経験があり、2000年、2001年には世界ランキング5位になった。
2006年にツアーを引退した後、ケリー・スレーター、クレイ・マルゾ、デーン・レイノルズなどがいた「Quiksilver」のチームマネージャーに就任。
スネークが最初にコーチしたのは当時アップカマーだったジュリアン・ウィルソンと言われている。
一緒に仕事をした最初の年にジュリアンはプロフィールフィルム「Scratching the Surface」を制作。
トリプルクラウンでダブルクオリファイを果たすなど活躍した。
その後、スネークは五十嵐カノア、レオナルド・フィオラヴァンティなどの「Quiksilver」チームのQSやジュニアの有望な若い選手のコーチを始めた。
「Quiksilver」から離れた後はコーチ業をより広め、特に「Billabong」のグリフィン・コラピントはQSからCTに至るまでスネークの知識をスポンジのように吸収して成功を収めている。
また、コーチ業を始めてから選手の記録を残すために始めた動画「SnakeTales」はバックステージの面白さも相まってドキュメンタリーシリーズとして定着。世界中で人気を博していた。
スネークからのメッセージと今後の人生
スネークは若い選手のコーチを続けた一方、2018年に7度目のワールドタイトルを狙うステファニー・ギルモアのコーチに就任した。
2019年、ステファニーが7度目のタイトルを手に入れたのはCTファンならご存知の通り。
ステファニーへのアドバイスは特に若い選手を教えるのと変わりなく、シンプルにヒートでの正しい戦い方を確認することや、対戦相手に対しての自信を確認するだけと以前に話していた。
もちろん、スネークのコーチ人生で最初で最後のワールドタイトルは特別だったようだ。
コーチを辞めたスネークはオーストラリア発の日焼け止めメーカー「wearefeelgoodinc」のCEOに就任する。
楽しかったよ!パスポートをしまう時が来たね。今回の新型コロナウイルスのこともあり、「wearefeelgoodinc」でフルタイムの仕事をすることになったんだ。若い選手へのコーチは非常にやりがいがある仕事だった。彼らが目標を達成したり、夢を現実にしたり、人生の教えをしたりね。QSからCTに向かう5人の男をコーチしてステファニーの7つめのワールドタイトルを共有した。あれは最高だったよ。SnakeTalesのクリップを作成したから、気に入ってくれると良いね。始めるきっかけを作ってくれたステファン・ベルに感謝したい。新旧問わず、SnakeTalesのメンバーには私を信頼してくれてありがとうと言うよ。シンプルに私はコーチが大好きで大切な時間だった。
ジェイク・パターソン
グリフィンからのメッセージ
スネークの長年の’教え子’で、彼のコーチによってQSからCT入りを決めたグリフィン・コラピントは、自身のInstagramで以下のメッセージをポストしている。
私のコーチはツアーから正式に引退し、世界最高の日焼け止めメーカー、「wearefeelgoodinc」のCEOになる。 彼が伝えてきた全ての人生の教訓と知識には感謝してもしきれないよ。私が助けを求めてスネークのところに行った時、一生懸命やっているのに結果が出ずに悩んでいたんだ。そのことに理解出来なかった自分に彼がしてくれたことは、全てを簡素化して道を明確にすることだった。それからQSでの勝利や、1年半以内にツアー入りを果たす手助けをしてくれた。 恐らく、彼はサーフィン界で最も働き者。ビーチでの彼は一日中110%の力を与えてくれていたよ。その後にSnakeTalesの動画の編集を何時間もして、「wearefeelgoodinc」の日焼け止めの開発のためにも一生懸命働いていた。 彼が居なくなるのは本当に寂しいけど、これからの人生は想定したように上手くいくだろう。 あなたが師匠だったことを誇りに思うよ!
グリフィン・コラピント
(空海)