南アフリカのマイケル“マイキー”フェブラリーほど固定概念にとらわれないプロサーファーはなかなかいないだろう。2018年のCTではサーフィンの楽しさがにじみ出る独特なスタイルで世界中を魅了し、彼を見ているとサーフィンがしたいと思わずにはいられない。自分が持っているボードのラインアップを紹介する米Surfermagの企画「Quivers」でお気に入りのボード5本を披露した。
父のクラシックカーや古い冷蔵庫がある車庫の一角にずらりと並ぶサーフボードを前に「父の影響でいろいろと視野が広がった」と話すマイキー。ロックダウン中に車庫にあった道具でハンドシェイプも手掛けたそうだ。大会から離れて、ここ数年バリエーションが増してきた彼のクイバーの中でも、特に気に入っているのはツインフィン。
「ツインはめちゃくちゃ万能だ。マーク・リチャーズ風のフィンを入れれば回転性が上がるし、キールフィンを入れればドライブが出て大きい波でも乗れる。バレルでも優れているし、ターンにも最高。だいたいどんな波でも使える万能なシェイプだ。」
今回紹介したサーフボードは登場順に:
“Twin Pin” by Channel Islands Surfboards
5’9” x 19 ½” x 2 5/8”
メキシコのトリップに持って行って、波は小さくて力はなくても、なんでもできる気がした。思うがままに乗れる一本だ。
“Retro Twin” by Mark Richards Surfboards
5’8” x 19 ¾” x 2 5/8”
MRから直接オーダーした大切なボード。80年代のシェイプでも、今にも通じる乗り心地。
“Happy Step-Up” by Channel Islands Surfboards
6’0” x 19” x 2 3/8”
スタンダードのスラスターは今のクイバーでは例外。以前はよく乗っていたようなボードでエアもバレルも調子いいので、トリップには必ず持って行く。
“CI MID” by Channel Islands Surfboards
6’10 x 20 1/8” x 2 5/8”
アレックス・ノストとトリップに行ったり、ジョエル・チューダーが乗っているミッド・レングスを見て、興味を持った。足を動かしながら、クレエイテブな波乗りを可能にする。
88 Surfboards Soft Top
7’0”
一番楽しいボード。フィンボックスもリッシュプラグもない。普通のサーフボードと全く違う体験。
ケン・ロウズ