世界中に猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で、WSLは2020年のチャンピオンシップツアー(CT)と予選シリーズ(CS・QS)の中止を発表。状況をみながら特別イベントやジュニアツアー、トリプルクラウンなどの個別イベントのみ実施する可能性があるとしている。
国内についても、JPSAは6月末に今年のツアー中止を発表し、単独の試合を実施する可能があるとしているが詳細は明らかになっておらず、NSAも主催大会の中止を発表。
さらに、五輪最終選考となる「ISAワールドサーフィンゲームス」は2021年5月に延期が決定。日本代表として、五十嵐カノア・村上舜・都筑有夢路・松田詩野の4人が既に出場権が決定しており、最後の男女各1名は「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」の優勝者となる。ジャパンオープンについては、一部年内開催との報道がでているが、まだ決定事項は何もない状態という。
現時点で、年内に予定されている試合が殆どない状態を受けて、インディアンジュエリーブランド「white buffalo」に所属するプロサーファー達がマネジメント会社を通じてコメントを発表した。
松田 詩野(17歳)
強化指定A選手/2020年・2019年日本代表/2019年U-18日本代表
「この1年は、これから先、なりたい自分がイメージ出来たり、目標・夢についてしっかりと考えることができた1年間でした。試合やそれ以外の生活の中でも“自分で考えて行動する”事が出来ました。18歳になる1年では、更に成長し、より夢に近づいて行ける様に課題や目標を明確にして更に頑張ります!!」
黒川 日菜子(24歳)
強化指定A選手/2018年日本代表
「今年、試合が開催されないことは、とても残念でもありますが、新型コロナウイルスが世界中で大変な状況の中、みんなの安全を考えたら最良の選択だと思います。この時間を“レベルアップ”のために使えるとポジティブに捉えて、自分の出来ることを行っています。ツアー参戦してから出来なかった、自分のサーフィンを基礎から見直し、身体能力をアップを目指しています!」
川合 美乃里(19歳)
強化指定A選手/2018年日本代表/2018年U-18日本代表
「2020年は、試合が中止になってしまったからこそ、たくさん練習やトレーニングが出来、更なるレベルアップできる時期だと思って毎日生活しています。再開された時にしっかり“自分サーフィン”を試合で出来る様に成長あるのみ!!」
須田 那月(24歳)
強化指定B選手/JPSA2019グランドチャンピオン
「2020年は、3月までの大会後、新型コロナウイルスの影響で試合が中止・延期となり、いつ始まるのかな、今年はどうなるのかな?と最初は思いました。私は、今年から再挑戦するワールドツアー、そして国内ツアーも全てキャンセルになった今、自分のサーフィンのレベルを上げるすごい良い機会だと捉えてます。ゆっくりトレーナーさんやコーチと話し合いながら練習したり、英語の勉強をしたりできています。自分の目標は変わらないので、それに向けて毎日精進するのみだと思ってます。」
上山 キアヌ 久里朱(19歳)
強化指定B選手/2019年U-18日本代表
「正直に・・・今年試合が無かったことがすごく悔しかったです。世界の状況は、理解していますが、19〜20歳という1番成長出来るタイミングで試合に挑みたかったという気持ちが本音です。しかし、試合が開催されない分、いつも取り組んでいない技やフィジカルトレーニングの大切さを改めて感じ、ポジティブに捉えて、挑戦しております!!」
和井田 理央(20歳)
インドネシア代表
「2020年のシーズン初戦、WSL中国大会で3位になり、ISA ワールドゲームズ 2020に向けても準備も着々と進め、気持ちもとても乗っていました。そんな中の2020年シーズンのキャンセル。とても残念に 思いましたが・・・すぐに気持ちを切り替えました。
ここ数年、大会のために世界を廻り続けていて、大会で勝つためのサーフィンの練習や小波などのBADコンディションでの練習、怪我をしないように思いっきりできなかったりと、 ただただ楽しむのためのサーフィンをすることができず、息詰まっていたこともあったの で、私にとって、この1年は、全ての想いを一度クリアし、いい波だけを求めて、レベル アップのためにチャレンジし続けようと、今現在、世界一の波といっていいほどのインドネ シアでレベルアップのためだけにトレーニングを積んでおります。その結果、心の中で失いかけていた、新たなサーフィンの楽しさを、改めて実感することができていることに、とても嬉しく思います。
新たに ISA ワールドサーフィンゲームズが来年2021年5月に開催されることが決まり、今は、ただただ楽しみでしょうがありません!!!!」