サーフィンの国際的な大会、『ISAワールドサーフィンゲームス』などを主催するISA(国際サーフィン連盟)がオリンピックでのサーフィン競技採用に大きく貢献したのはご存知の通り。
そのISAは2012年から2019年にかけて8年連続で開催しているSUP(スタンダップパドル)にも力を注ぎ、世界的な発展やプロモーションに尽力。
アスリート、各国の連盟、ローカルなSUPイベントや全てのファンの利益のために投資を続け、このスポーツの地位を守り続けてきた。
しかし、オリンピック競技に向けての動きの中で4〜5年ほど前からカヌーの五輪組織であるICF(国際カヌー連盟)がSUPの世界大会などを行い、ISAとどちらがSUPの五輪組織になるかIOCから派生したCAS(スポーツ仲裁裁判所)で争われていた。
そして、8月6日、ISAはCASの仲裁により、SUPのオリンピックレベルの統治を授与されたと発表。
元々、SUP関係者にはISAを支持していた人も多く、これによりサーフィン同様にオリンピックレベルでSUPを受け持つ国際連盟としての立場を勝ち取ったのだ。
今回の決定を受けてISA会長 フェルナンド・アギーレは「長く困難なパドルを終え、CASの重要な決定に安堵し、感謝している。私たちの長期的な野心と計画は、ISAのリーダーシップと権限の下でオリンピックプログラムにSUPが加わることです。我々にとって、オリンピックレベルでのSUPの統治がサーフィンの歴史、伝統、文化から派生したものであることは疑いの余地がない。今日、我々はISAと世界中の国レベルの献身的なチームがSUPの継続的な成長を確実にするために投資してきた長年の積極的な努力とハードワークに対する検証と認識を感じている」と話した。
サーフィンに比べると歴史は浅いながら、世界のSUP人口はすでに100万人以上と言われている。
世界で最も急速に成長しているウォータースポーツの一つとして近い将来オリンピック種目の候補になる可能性は十分にあるだろう。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(空海)