前田マヒナがSK-II STUDIOによる新映像作品「VS シリーズ」に登場

5月1日、グローバルスキンケアブランドSK-IIがフィルムスタジオSK-II STUDIOの新作として、アニメーション作品「VSシリーズ」を公開した。

「#CHANGEDESTINY」を信念とするSK-IIは、アニメーションと実写を融合させた今回の「VS シリーズ」を通して、世界のトップアスリート達がそれぞれ抱える様々なプレッシャーに立ち向かい、乗り越え、各々の“運命”を変えていく姿を表現。6作品のひとつに、前田マヒナが登場している。

このシリーズでは、特に女性が経験することの多い、アンチ(SNS上での誹謗中傷)、プレッシャー(周囲からの圧力から芽生える自分への疑い)、ルックス(外見偏重による決めつけ)、ルール(美しさのルール)、リミット(人から決めつけられた限界)、マシーン(完璧さを追求するがゆえに立ちはだかる困難)の6つをテーマに取り上げ、運命を切り開くために倒さなければならない内なる敵として、これらを「怪獣」の姿で表しているという。

前田マヒナは6つのテーマの中で「VS ルール」に登場。物語のなかでは、和服を纏った女性達に対し、「美しくなるにはルールがあるのです。従えばあなたも美しくなれます」という言葉が呪いのように何度も何度も語られる。周囲からおとなしく謙虚であることを求められるなか、マヒナは自分の心に従いビッグウェーブに挑戦し運命を切り開いていくというストーリーだ。

最近ノースショアのビッグウェーブ映像が公開された彼女だが、この作品中にも実際のライディング映像が使用されている。

「VS シリーズ」プレミア試写会では、登場するアスリート達に質疑応答形式のインタビューが行われた。その内容の一部をご紹介。


●「VS フィルム」の中で表現したプレッシャーについて教えてください。

私が感じていたプレッシャーはビューティー・見た目のことと、自分のカルチャーのことです。私はハワイ生まれで、でもバックグラウンドは日本なので、すごく自分自身の中で迷いがあった時期がありました。自分がどこに属するのか中途半端になってしまって、まっすぐ進めないこともいっぱいありました。

●お気に入りのシーンを教えてください。

一番好きなシーンはアニメで表現しているところです。アニメと実写が合わさって、コントラストになっているのがよかったです。着物も着たことがなかったので、それをアニメで描いてくれているのも嬉しかったです。着物で私のヘリテイジ、波で私の好きなものを表現してくれていて、それらが一緒に描かれているのは素敵でした。

●運命を変えた瞬間について教えてください。

一つ目は、サーフィンを始めた時。周りの子供たちがまだ海を怖がっていたりする中、私はサーフィンを始めた瞬間に「サーファーになりたい」「ワールドチャンピオンになりたい」と思いました。二つ目は、サーフィンもビューティー・見た目も自分のカルチャーも嫌になって、何もかもうまくいかなかったスランプの時期。その時に「自分がどうしたいのか」がはっきり分かった瞬間があって、4歳の時に抱いた「ワールドチャンピオンになりたい」という夢を思い出して、自分が変えることができました。

●日本国籍を選んだ理由はなぜですか。

ハワイで生まれ育ちましたが、両親が日本人で、私のルーツが日本なので、登録国籍は日本国籍を選びました。また、オリンピックという夢を追いかけるのに日本代表の方がチャンスがあると思いましたし、日本人である誇りを、次の世代の人たちに伝えたいと思いました。

●サーフィンを始めたきっかけは何ですか。

初めてサーフィンをしたのは4歳の時でした。サンセットビーチで父と二人乗りのサーフィンに乗って、それがすごく楽しかったんです。姉はあまりサーフィンが好きじゃなかったみたみたいで、私が楽しんでいる様子を見て父が「この子は絶対にサーファーになれる」と確信したそうです。そこから父がずっとサポートしてくれています。いまもたまに父と一緒にサーフィンをします。

●オリンピック競技になったことについてどう感じていますか。サーフィン競技全体にどんな影響がありそうですか。

オリンピック競技に決まってから、競技人口が増えたように思います。子供たちの夢も広がったように思います。私自身は、オリンピック競技に決まったときは、嬉しかったですし、すごく気合いが入りました。これまではサーファーにとっては、CTに入ってワールドチャンピオンになることだけ夢でしたが、オリンピックが増えたことでみんなの夢が二つになりました。わたしもいまはオリンピックでメダルを獲得するために練習しています。

●5月のオリンピック最終予選のISA世界選手権への意気込みを教えてください。

すごく楽しみです。オリンピックの内定がかかっている試合だということは気にせず、一つの試合として戦いたいと思います。


SK-II は、#CHANGEDESTINY のメッセージとエンターテイメントを掛け合わせた本「VS シリーズ」を通じて、再び世界中にポジティブな変化を起こすことを目指している。今後ソーシャルメディアでも目にすることが増えそうだ。

なお、製作を担ったSK-II STUDIOは、ブランド初のフィルムスタジオとして今年3月に設立され、第一作目として数々の受賞歴を誇る是枝裕和監督が競泳の池江璃花子選手の競技復帰までの道のりを描いたドキュメンタリー作品「センターレーン」を公開している。今後も圧倒的な映像美とオリジナル楽曲が掛け合わせ、映像と物語の力で、現代の女性が直面している様々なプレッシャーに立ち向かうコンテンツを発信していくとのことだ。

(THE SURF NEWS編集部)

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